園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.19 『創造力のある人材を社会に贈るプロジェクト』

「今までの勉強方法では、AI(人口知能)に勝てないんです。」

のっけから、AIとは・・・。
「経営者、木村太郎」さんの視点は広く、自然や子供や旅だけではなく、日本や世界、社会全体が持つ課題に向けられています。

「僕は、早晩、AIによって産業革命並みの時代の大変化が起きると思っています。

既に言われていることですが、AIの台頭により、失われる職業は数多くあり、AIを使う人間とAIに使われる人に分かれるでしょう。

AIは何ケタの複雑な計算も間違わず、瞬時に答えを出しますし、過去の事例から適切な判断をします。
一度導入すれば、お給料もかかりませんし、福利厚生も労働組合もいらない。病気にもかからないし、人間関係でトラブルを起こすこともしません。」

「今、会社で多大なコストがかかっているところが一気に解決するのですね。経営者なら導入を考えるでしょうね。」

「そうです。社長の有能なパートナー・相談相手・秘書となるでしょう。銀行業務なども一気にスリム化します。

だとしたら、100問の問題を早く解けるとか、桁数の高い計算とか、教科書の丸暗記出来ることなんて、どのくらい価値があるのでしょうか?

その分野ではどんなに頑張ってもAIには勝てません。

ですが、未だ、一般的な日本の学校が生徒に与える教育の主軸はそこなんです。これではAIに使われる。」

「ではAIの上に立つ人とはどんな人でしょう?」

「その一つは、AIが答えをだせないことを思いつく、『創造力』がある人材です。

もちろん基本的な『概念』を理解している必要はあります。

例えば計算なら、足し算ってなんなのか。
引き算は、掛け算とは?その正体は実は足し算だったとか。知っていました?
割り算はなんなのか。数学的に分母と分子、どちらが大事とか・・・。わかりますか?」

「しらなかったです。あまり考えてこなかったですね。」

「今までの教育はやり方は習っても、『概念』は教えられない場合がほとんどです。すべて、『概念』があります。

そういった『概念』、つまり、『物事の本質』をつかんで理解し、プラス『創造力』があれば、
もっと簡単にできる方法や別の新しいアイデアを考え出すことができるんです。

僕はそういう『創造力』のある人間を一人でも多く世の中に送り出したい。
いや、『贈り』たいんです。

もちろん、『力』というものは訓練しないと手に入りません。
学力、記憶力、洞察力、観察力・・。『力』が必要なものはすべて訓練が必要なんです。
だから『創造力』も訓練が必要です。

森のようちえんや学び舎では、あらゆる機会に『創造力』の訓練ができます。

里山で生活しながら世の中にある必要な概念を学び、遊んでいるうちに自然と、誰もが『創造力』を身につけるのです。

【生活の中でつく計算力】
例えば、料理をつくるには、多くの算数が必要になります。
彼らは、決まった予算内で、いかに安く美味しい物をつくるか考えて買い物に行くのです。
カレーを10人分つくるなら、お肉は1人何gで、全部で何g必要か。野菜は?お米は?、値上がりしたら、どこを削ればいいのか?
消費税8%も考慮しなければなりません。そうやって、自然と算数の『概念』がわかり、計算力が身に付きます。

更に、勉強のやり方を教えられない学び舎の子供達は、自分達で計算方法を考え、より早く正確な独自のやり方を発見します。

2ケタ以上の計算って普通、ひっ算しますよね。でも、彼らは違う方法で計算するんです。
大人には理解できなかったりします。でも答えはあっているんですよ。

日々、成長とともに、新しく手に入った知識や経験をもとに、新しい、自分にとって楽な計算方法を生み出すのです。

ここにも『創造力』が関わっています。

これは、常に教えられる既存の教育との一番大きな違いです。」

「子供達にとって勉強のとらえ方が全然違うものになりますね。算数は、やらされる嫌なものじゃなくて、彼らにとって便利な道具なんですね。」

【遊びと企画力】
「道具といえば照乃ゐゑに座布団がありますが、これがいい遊び道具になっています。
大人にとって座布団は座布団。でも子供は、隠れ家にしたり、ゲームのマスにみたてたり、10種類以上の使い方をして遊べるんです。

北欧では『退屈こそ子供に与える最良のもの』ということわざがありますが、まさにそうで、特別な遊具がなくても、子供は遊びを創り出す天才です。

これを、どうすれば面白く遊べるのか?考え、トライし、失敗し、周りの意見をもらい、またトライする。
ヒットして、みんなに採用され、楽しく遊べた時の喜びといったらありません。
でも、飽きてきて、更に新しいことを考える。面白くない遊びは消されて、複雑なことはより簡単になり、遊びの精度があがっていきます。

「楽しさ」は「楽(らく)」を満たすものであると知り、ここでも『創造力』がどんどん発揮されます。そして、『創造』する喜びを知るのです。

企画⇒トライ⇒エラー⇒フィードバック⇒成功⇒飽きる⇒新企画

これって、私達大人が社会でやっていることですよね。これが日々喜びとともに培われるのです。」

「素晴らしい!昔は、近所で遊ぶ時間があったのに、今の子は、学校、塾、お稽古で一日終わってしまいます。
確かに『創造力』をはぐくむ時間が圧倒的に少ないですね。
『創造力』もですが、最近のニュースを見ていると、『想像力』の足りない事件が本当に多いと思いますが関係がありますか?
また、いい成績で大学を出ても社会に出た時に自分で考えられない社員が多いともききますよね。」

「きつい言い方をすれば、『おぜんだてをされた教育』すなわち『言われた事だけする教育』を受けてきたからです。
親は自分のためにも子供のためにも『失敗』をさせたくないですからね。

夏休みの宿題ひとつ、受験はさらに、親が必死になって「失敗」しないようお膳立てします。

親だけではありません。学校の先生も、塾でも、お習いごとでも、ほとんど、「失敗」しないようにプログラムされています。
あれこれ叱って、親の言う事をきかせ、レールを敷き、自分で考えないように育てた子が、考えない人に育つのは当たり前です。

では、そのように育てられた子が失敗したらどうなるでしょうか?

『大人の言ったとおりにしたら、失敗した。大人が悪い。親が悪い。周りが悪い』

といった短絡的な発想になりがちです。」

「逆もありますよね。自分が悪い。自信が持てない。」

「そうなんです。でも本当はどちらでもない。失敗して当たり前だし、失敗は成功を生み出すんです。

だから僕は今こそ『創造力』をはぐくむ教育が大切だと思うのです。

☆住みやすい世界をつくるために
☆平和な社会をつくるために

そういう意味で、森のようちえん、学び舎の事業は『創造力のある人材を社会に贈るプロジェクト』だと自負しています。

10月に一般社団法人にすることで、このプロジェクトにご賛同いただける個人や法人の方に寄付や仕事の依頼といった形で、応援出来る仕組みを作っています。

リターンは、子供達の成長を共に喜ぶ事!

どうですか?面白いでしょ?

もうすでに、いままで関係があった方に話しているのですが、ぜひ、そのプロジェクトに乗りたいという方が現れています。」

確かに面白いですね!!
次回は、プロジェクトを応援したい人のために集めたお金が具体的にどのように使われるのか、
そもそも、どうしてお金が必要なのか、その背景などをお聞きしたいと思います。お楽しみに!

※このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、
太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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