園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.130 「何度も手にとってもらえる「問いかける」本に書き直します!」

この春、出版準備が進んでいた太郎さん。直前になって見直し、全部書き直すことにしたそうです!!

山田「そういえば、出版はどうなりましたか?」

太郎:実は、思うところがあって、全部書き直すことにしたのです。

山田「と言いますと」

太郎:ある本を読んで、いい内容だったのですが、300p以上あって、一回では読み切れず、内容も重たかったんです。

理論的だし、宗教、哲学、教育の分野にわたって書かれている本でとても納得するけど、サラサラ読めないんです。

でも、我が身を振り返ると、僕の本もそれと同じくらいのボリュームで重たいのではと思ったのです。

山田「似たような本を読んだことで、自分の本を体感的に客観視できたのですね?」

太郎:そうなんです。僕の作りたい本はこんなのじゃない。

だから、一回原稿全部、捨てて書き直しすることにしたのです。

ゴールデンウィークに隠岐の島ですごく好みの宿をみつけたので

そこに34日こもって書いてきます。

山田「本題とはそれますが、それは、どんな宿なのですか?」

太郎:僕の好みは、古民家を改修したもので、海や山が近くて

美味しい食べ物が食べられて、旅人や宿の人と交流できるところ、

沖縄はこのシーズン全部いっぱいだったのですが、隠岐の島で「佃屋」という宿をみつけたのです。

山田「HPをみたのですが、本当に太郎さんの理想通りの宿ですね!ここだと筆がすすみそうですが、方向性はきまっているのですか?」

太郎:今回、あらためて自分に問いかけました。

「どんな本をつくりたいのか?」

そもそも、僕はこどもに幸せに生きて欲しいということをねがっていて、

前回話した、幸せの4要素をみたしながら

好きなことを、誰かと関わりながら

探求していく大切さを伝えられたら満足です。

では、

「今の教育がなぜ、今の時代にあわないのか」

この質問を解くキーワードは

「問い」

なんです。

山田「問い?」

太郎:そうです。普通、学校では「問い」は先生がします。

授業でもテストでも、探求学習でさえ先生が「問い」かけるのです。

子供は、その「問い」を予想して、一夜漬けの勉強をしてテストを受ける。そうすると3ヶ月後はその内容を綺麗に忘れる。 これって時間の無駄ではないですか?

好きなことなら、知りたくてしょうがないから、勝手に「問い」が湧いてきます。

知ってからも、次の問いがドンドン出てくる。そうやって知った知識はわすれません。

山田「わかるかも!覚えなきゃっていうのは苦痛ですが、大人でも自分がやりたいことで必要な知識はぐんぐん身につくし、ドンドン知りたくなります!」

太郎:それに、チャットGPTは、今までのロボットと違って、自己成長していくAIですから、僕たちが寝ている間も学び続けているので、常にいい答えをだしてきます。それと競争して知識を覚えるのも無駄です。

これからは自分で「問い」を作れる人が大事なんです。

それに、思い返せば僕は常に自分に「問い」かけて生きてきました。

だから、本の中でも「問い」を柱に構成しようと思いついたのです。

例えば問いを10個たてて、自分なりの答えやヒントを書いて読者はどう思うか「問う」のです。それだったら、70Pぐらいで収まる気がする。

「お金ってなんだろう」

「勉強ってなんだろう」

「挑戦ってなんだろう」

「自由って何だろう?」

「心のバランスをとるには?」

とかね。

山田「太郎さんなりの答えとは?」

太郎:僕なりの答えは、自然から学んだ視点です。

僕にとっては、自然が先生。

いくら勉強しても問いがつきることがありません。

一つ知ると新たな問いが三つでてくる感じです。

山田「太郎さんって、今の朝ドラ「らんまん」の主人公みたいですね!」

太郎:そうです!本当に勉強というより遊ぶなかで、自然を解き明かす喜びなんです。

そんな自然オタクにくわえて、経営者で教育関係の僕が思う答えを本では書こうと思います。

植物の面白さ、不思議さも知ってもらえるし、「問い」を作っていくってこういうことだよ。面白いよ。僕は自然からこう思ったというのを伝えていきたい。

山田「子供さんも読みやすそうですね。」

太郎:本当に子供にちゃんと届くように読みやすく書きたいと思います。

読んだ子は僕の答えを鵜呑みにせずに、自分の経験から「問い」を解いてもらったらいいと思うんです。

こんな感じなら、僕らしく自然を語りながら、幸せについて語れるし、

軽く書けるし、軽く読めると思うんです。

何度も手に取ってもらえる本にしたいですね。

夏に出せるように頑張ります!

このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

ピックアップ記事

  1. 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.4 『親父の会』
  2. 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.7 『本物を体験し生きる力を育む(特別クラ…
  3. 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.1『森で暮らすようちえん始まりました!』
  4. 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.10 『失敗こそが人間の最大の武器』
  5. 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.12 『太郎ツアーの魅力@オフ会』

関連記事

  1. 園長インタビュー

    【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.136 「今後のキャリアについて」

    本を出版し、一息つく間もなく,電気工事士の資格試験に挑む太郎さん。今後…

  2. 園長インタビュー

    【太郎さんのここが聞きたい!】 VOL.58 日本は80年周期で価値観がぶっ壊されてきた

    森のようちえんも学び舎も3月1日から休園、野外遊びはしてたものの、…

  3. 園長インタビュー

    【太郎さんのここが聞きたい!】 VOL.73 森の学び舎の平和教育への道のり、取り組み

    前回、学び舎の平和教育について、太郎さんの考察をまとめたものをお送りし…

  4. 園長インタビュー

    【太郎さんのここが聞きたい!】 VOL.61 子供達の世界を伝えることで大人にシフトが起きる

    前回、大人のための森の学び舎「かえる組」を始めることにした太郎さん。…

  5. 園長インタビュー

    【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.122 「森の学び舎の存続が決定しました!」

    2022年秋にお伝えしていた通り、太郎さんは森の学び舎の引退を見据えて…

  6. 園長インタビュー

    【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.3 『自然・・・それは、循環とバランス』

    前回までは、森のようちえんが新しいステージに進んだ経緯をお伝えしました…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


  1. 園長インタビュー

    【空飛ぶ園長ブログ】 絵を描いている人は誰?
  2. 園長インタビュー

    【空飛ぶ園長】 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.15 『自分が得意なことで…
  3. 空飛ぶ園長コラム

    【空飛ぶ園長コラム】『学び方の多様性』
  4. 園長インタビュー

    【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.4 『親父の会』
  5. 園長インタビュー

    【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.25『オンラインサロン始めます』
PAGE TOP