2023年

【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.132 「働き過ぎたのでやすんでいました」 その2山田「可能性のあることを不可能にするとは?」 太郎:例えば、野球選手になる夢を持っても、誰もが野球選手になれるわけではないし、なれない人がいる夢は叶わないという思考を持つ人の方が多いんです。 確かにプロ野球選手になるのは難しいかもしれない、でも、プロ野球選手になって手に入れたいことを考えたとき、 「かっこいい」「お金を稼げる」「人を元気にできる」などでしたら、プロ野球選手にならなくても手に入れられる可能性は大きく増えるんです。 一つの職業にこだわる必要がない、自分がどういう生き方をしたいのかの方が大事なんだなと。 一個の職業ではなくて一個の人生だと。 山田「なるほど、職業にこだわらず、その先にある得たいものに着目するってことですね。そうすると選択肢の幅が増えると自由度もふえる。 コネクションプラクティスの方はどうだったのですか?」 太郎:カードをつかって、これが満たされたら僕は幸せというものをピックアップしていったのです。将来についてみえないことが多いですからね。 自分が幸せになる条件を満たすためには、どんな情報があればいいか、どういうライフスタイルでいければいいのか、考えるのはとても大事なんです。 これは、僕の幸せの価値観を探るこの夏の僕の自由研究です。 山田「具体的にはどんなことするのですか?」 太郎:例えば、好きな人といるってどういう「気持ち」なのかみると、 オーストラリアにいる友人ケイスケと一緒にいる場合、僕は「はらはら」するけど「好奇心」が満たされるわけです。「感情」と「ニーズ」の関係が明確になると「だからかあ」と腑に落ちるんです。 山田「自分が今まで、何を基準に、行動していたかが、因数分解される感じですね?」 太郎:そう、だから、その一つ一つが腑に落ちるので、さっぱりしていくんです。そうすると、また、なんとか立ち上がることが出来るんですよ。 ずっと、次の人生をどう生きるのか考えていたのですが、これが、お金を稼ぐためを目的すると お金を稼ぐために自分ができることを考えてしまう。 そうすると、幸せかどうか考えていないんです。 どういう状態なら幸せなのか考えていくことで、その答えがみえてきそうなんです。 山田「すごく共感します。私も起業のお手伝いをしているのですが、お金を稼ぐことを目的にするとモチベーションがどこかで切れる気がするんです。 長年、経営されている太郎さんに言われると説得力がありますね」 太郎:更に、僕は今、ありがとうって言われる行動リストの数を増やしています。 やりたいことを60個やるのは難しいけど、今日誰かに60個有り難うって言われることを行動する方が意外と簡単なんです。 山田「今、やりたいことを極めてきた太郎さんがいうのだから、そうなのでしょうね。」 太郎:小さな事でいいんですよ。お店でご飯食べて「美味しかった。また来ます。」って言ったら、「ありがとう。」っていわれるでしょ。そうすると、こちらも嬉しい。その気持ちが夢に近づけてくれるんです。 これやっていると、日常の一緒にいる人にたくさん「有り難う」と言ってもらえる。 「ありがとう」が言われる関係性が腑に落ちたんです。 親しい人ほど、ありがとうって言いにくいから「ありがとう」と言われることをすればいい。 得を積みってこういうことかと思った。これが、疲れた気持ちから脱出するきっかけになりました。 山田「これ、講演会のテーマになるぐらい、大事な話ですよね。 簡単なようで気付けない、さとりに近い気がします。最後に、新刊はどうなりましたか? 太郎:執筆の方は5月に、隠岐の島の民宿にこもって、書き上げていました。校正やデザインは優秀なチームで動いたので、良い本になりましたよ。 詩乃さんがオススメしてくれたデザイナーの北窓優太さんは、やはり抜群のセンスでした!イラスト自体は、このインタビューブログの絵をかいているミクさんの絵を使用します。 本の出版は9月で、1000冊限定で用意します。 詳細は以下のリンクをご覧ください。https://flyingenchopublisher.square.site/ 山田「わあ、すごく、読みやすそうです!内容も興味ある!!買いますね!」 このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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2023.09.1 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.132 「働き過ぎたのでやすんでいました」山田「お久しぶりです、どうされていましたか?」太郎:実は、春頃、働き過ぎてしまって、体調が崩れたので、お仕事を最低限にセーブしていたのです。山田「それができるって、さすがですね。働き過ぎているときって、なかなか気付けないんですが、何かバロメーターをもっているんですか?」太郎:はい、電車で本が読めなくなると、働き過ぎているなって思うんです。本を読む時間さえもったいなくて、移動中にも仕事のこと考えはじめると僕の場合、働き過ぎなんですよ。 山田「わあ、そうなんですね。そんなに忙しかったのですね?」太郎:森の学び舎の通常業務に加えて、ツアーの再開準備、本の執筆、古民家の転売準備と平行してやっている仕事が多岐にわたったのです。 山田「確かに、聞いただけでも疲れそうな、マルチタスク。それにしても、せっかく手に入れた古民家売ることになったのですね?」 太郎:そうなんです。あの場でフリースクールをやる許可がおりなくなって、売るために、草をかったり掃除したりしていました。 山田「それは、大変!!」 太郎:身体を動かす仕事は慣れているのでかえって気持ちが落ち着くのですが、学び舎のマネジメントや相談事は思考が働くので睡眠がちゃんととれなくなったりするのがきつかったです。 山田「ちゃんと休めたのですか?」 太郎:7月上旬に学び舎の方は、スタッフにお任せして夏旅以外はお休みさせていただきました。それで、このインタビューもお休みしていたのです。 その期間、ゆっくりして、本もよめたし、学び舎で2018年から取り入れたコミュニケーションスキルのコネクションプラクティスの手法「共感トランプ」をつかって自分の気持ちとむきあいもしました。 山田「どんな本をよんだのですか?」 太郎:喜多川泰さんの「君と会えたから・・・」です。もともと、スタッフにと用意していた本だったのですが、僕が新刊に書いたのとは別の切り口だったので興味深かったです。 「人間は不可能を可能にするのではなく、可能なことを不可能にする方が得意な生き物」とかね。その2に続く

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【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.131 「学び舎中高部1年間の振り返りと次の課題」 その2山田「醤油づくりはどうなりましたか?」太郎:醤油づくりを学んで、何をしたいか聴きました。販売したいというので、免許がいることを伝えました。醤油搾りの仕事がしたいとい子には、醤油づくりの宮崎さんのところに行けば学べることを伝えました。麹をつくりたいという意見には、麦を売ってくれる人を探さないと次の冬に間に合わないことを伝えました。でも、そうなると子供達は自信がないと言って前にすすめませんでした。やるかやらないかは、子供に任せていますから・・・。やるという宣言をしなければ無理にさせることはしませんでした。 山田「では、子供達は何をしていたのですか?」太郎:野球したりお菓子作りしたり、みんなやりたいことをしてきました。仲間と一緒にいることが心地良いようですよ。安心出来る場をつくったようです。 山田「それは、思春期の子にとっては貴重な場ですね。では、課題と思うことはありますか?」太郎:一人でいても大丈夫という境地。一人で楽しめるところには辿り着いていないかな。 山田「それは、大人でも難しいことですね・・・。」太郎:一人でいて大丈夫となると、自分の好きなことを「どうしたらいいのか」と自分に問い、深掘りを始めたり、子供達がうごきはじめるかなと思っています。 山田「いわゆる、太郎さんのいう自分で「問い」をたてて、仮説検証できるようになるということですね。太郎:それを、自ら沸き起こる気持ちでトライして、クリアーして、「やったぜ」ってなって自信がついていくんです。学び舎にいる子ですら、この状態ですから、「やりたいことがわからない。まわりの目が気になる。」という日本社会の構造、文化は相当な物です。そんなこと言っているうちにAIにすべて取って代わられるでしょう。15~34歳の若い世代で死因の第一位が自殺となっているのは主要先進国でトップとなっている現実、そういう人間を育てる土台をつくっている教育委員会のお役人が相当遅れているせいだと思います。失敗してもいいから突っ込んでいけばいいんです。ここが2年目の課題です。僕が音頭をとるとやらせることになるので、成長してきたスタッフの姿を見て、挑戦してもらえたらいいなと思っています。そして、僕は自然を解き明かす喜びを続けようと思います。 山田「そういえば、今、自然で気になっていることあるんですよね?」太郎:チャットGPTと温暖化が似ているという話ですね。今年、花が咲く時期が早まったせいで、時期が詰まって、一斉に咲いてしまいました。桜から藤まで2,3週間なんて異常です。これは、蜂や蝶の昆虫にとっても食料危機だし、植物だって受粉が出来ないのだから存続の危機です。海面上昇も、真水が海に入って塩分が減ると海の生態系が変わります。温暖化は地球にこの先どんなことをもたらすのか分からない。チャットGPTも人間にどんなことをもたらすのか、本当はまだ誰もわかっていない。勉強の意味がなくなるのか?仕事がなくなるのか?いずれにしても、順応していくのがテーマです。このように自然と社会とのつながりを解き明かしながら、本を書いて自然破壊とお金のつながり学校と楽しくない学び幸せについて伝えていって、僕の興味をもっている「問い」を本に書くので子供、保護者、スタッフの役にたてばいいなと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・太郎の初出版「好きなことだけやって生きてみない?」は下記より発売中空飛ぶ園長出版販売サイトhttps://flyingenchopublisher.square.site/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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2023.06.15 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.131 「学び舎中高部1年間の振り返りと次の課題」 山田「2023年度がスタートしましたが、森の学び舎は昨年との違いって、どうですか?」太郎:学び舎は、スタッフがすごく成長してきています。 山田「具体的にはどんな風に?」太郎:やりたいことを言い始めたんですよ。意見を求められたことには答えますが、自発的に行動してくれるので、園での僕の存在が薄くなっていっています。その方がいいんです。跡継ぎが出来るし、いろんな問題をいいかたちで解決できるし、子供達ともコンタクトをとってくれるし。中高部の子供達にとっていい背中をみせてくれています。 山田「中高部の子供達を一年、見てきてどうでしたか?」太郎:1年前の今頃は、保護者の方からの依頼もあって、「太郎のスキルを伝えること」「太郎の人脈を紹介すること」などをどうするか、与える質や量をスタッフと共に考えていましたよね。子供は先を見通す力が弱いので、そのあたりの情報与えたり、チャンスを転がしてみましたが、ほぼスルーされました。 山田「例えば?」太郎:子供達に月3万円与えてみたら、最初は使い方を活発に検討していましたが、結局使わないで30万以上貯めています。統一地方選挙が行われた時も、園の運営費の件で、候補者に話をしに会いに行くことを提案してみました。それも、しませんでしたね。 その2に続く

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【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.130 「何度も手にとってもらえる「問いかける」本に書き直します!」 その2山田「HPをみたのですが、本当に太郎さんの理想通りの宿ですね!ここだと筆がすすみそうですが、方向性はきまっているのですか?」太郎:今回、あらためて自分に問いかけました。「どんな本をつくりたいのか?」そもそも、僕はこどもに幸せに生きて欲しいということをねがっていて、前回話した、幸せの4要素をみたしながら好きなことを、誰かと関わりながら探求していく大切さを伝えられたら満足です。では、「今の教育がなぜ、今の時代にあわないのか」この質問を解くキーワードは「問い」なんです。山田「問い?」太郎:そうです。普通、学校では「問い」は先生がします。授業でもテストでも、探求学習でさえ先生が「問い」かけるのです。子供は、その「問い」を予想して、一夜漬けの勉強をしてテストを受ける。そうすると3ヶ月後はその内容を綺麗に忘れる。 これって時間の無駄ではないですか?好きなことなら、知りたくてしょうがないから、勝手に「問い」が湧いてきます。知ってからも、次の問いがドンドン出てくる。そうやって知った知識はわすれません。山田「わかるかも!覚えなきゃっていうのは苦痛ですが、大人でも自分がやりたいことで必要な知識はぐんぐん身につくし、ドンドン知りたくなります!」太郎:それに、チャットGPTは、今までのロボットと違って、自己成長していくAIですから、僕たちが寝ている間も学び続けているので、常にいい答えをだしてきます。それと競争して知識を覚えるのも無駄です。これからは自分で「問い」を作れる人が大事なんです。それに、思い返せば僕は常に自分に「問い」かけて生きてきました。だから、本の中でも「問い」を柱に構成しようと思いついたのです。例えば問いを10個たてて、自分なりの答えやヒントを書いて読者はどう思うか「問う」のです。それだったら、70Pぐらいで収まる気がする。「お金ってなんだろう」「勉強ってなんだろう」「挑戦ってなんだろう」「自由って何だろう?」「心のバランスをとるには?」とかね。山田「太郎さんなりの答えとは?」太郎:僕なりの答えは、自然から学んだ視点です。僕にとっては、自然が先生。いくら勉強しても問いがつきることがありません。一つ知ると新たな問いが三つでてくる感じです。山田「太郎さんって、今の朝ドラ「らんまん」の主人公みたいですね!」太郎:そうです!本当に勉強というより遊ぶなかで、自然を解き明かす喜びなんです。そんな自然オタクにくわえて、経営者で教育関係の僕が思う答えを本では書こうと思います。植物の面白さ、不思議さも知ってもらえるし、「問い」を作っていくってこういうことだよ。面白いよ。僕は自然からこう思ったというのを伝えていきたい。山田「子供さんも読みやすそうですね。」太郎:本当に子供にちゃんと届くように読みやすく書きたいと思います。読んだ子は僕の答えを鵜呑みにせずに、自分の経験から「問い」を解いてもらったらいいと思うんです。こんな感じなら、僕らしく自然を語りながら、幸せについて語れるし、軽く書けるし、軽く読めると思うんです。何度も手に取ってもらえる本にしたいですね。夏に出せるように頑張ります!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・太郎の初出版「好きなことだけやって生きてみない?」は下記より発売中空飛ぶ園長出版販売サイトhttps://flyingenchopublisher.square.site/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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2023.06.01 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.130 「何度も手にとってもらえる「問いかける」本に書き直します!」この春、出版準備が進んでいた太郎さん。直前になって見直し、全部書き直すことにしたそうです!!山田「そういえば、出版はどうなりましたか?」太郎:実は、思うところがあって、全部書き直すことにしたのです。山田「と言いますと」太郎:ある本を読んで、いい内容だったのですが、300p以上あって、一回では読み切れず、内容も重たかったんです。理論的だし、宗教、哲学、教育の分野にわたって書かれている本でとても納得するけど、サラサラ読めないんです。でも、我が身を振り返ると、僕の本もそれと同じくらいのボリュームで重たいのではと思ったのです。山田「似たような本を読んだことで、自分の本を体感的に客観視できたのですね?」太郎:そうなんです。僕の作りたい本はこんなのじゃない。だから、一回原稿全部、捨てて書き直しすることにしたのです。ゴールデンウィークに隠岐の島ですごく好みの宿をみつけたのでそこに3泊4日こもって書いてきます。山田「本題とはそれますが、それは、どんな宿なのですか?」太郎:僕の好みは、古民家を改修したもので、海や山が近くて美味しい食べ物が食べられて、旅人や宿の人と交流できるところ、沖縄はこのシーズン全部いっぱいだったのですが、隠岐の島で「佃屋」という宿をみつけたのです。その2に続く

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2023.05.15 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.129 「もっとも幸せな生き方は・・・」最近、太郎さんの心の重たい石を転がす、素敵な言葉に出会ったそうです。太郎:MIT(マサチューセッツ工科大学)の卒業式でDropbox創業者ドリュー・ヒューストンが語ったスピーチ「人生を成功させる3つのポイント」を目にしたのですが、それが、最近、僕が悩んでいたことの答えのように思ったんです。山田「どんな内容なのですか?」太郎:一つめは、テニスボールを追いかける犬のように夢中になれる解決課題をもつこと。成功者たちは、ただ単に大好きなことを仕事にしているだけじゃなく、気になって仕方がない、大切な問題を解決することに没頭している。二つめが、常に自分の魅力を発揮できる仲間(サークル)を持つこと。三つめが、人生は30000日しかないということ。という内容だったですが、僕は、最近、好きなことをやっているのに、何かものたりなさを感じていたので、一つ目の内容を知ってこれだと思ったんです。要はチャレンジして、冒険心をもって、問題を解決攻略することに夢中になっている人が最も幸せな人ってこと。さらに三つめの「人生は30000日」というのも、僕は、半分は過ぎたなと思うと残りの人生、大切なことに時間を使いたいと思いました。前回、話したように、学び舎では世界を平和にできる人材が育ちはじめて訳ですし、僕も好きなことをするだけでなく、もっと挑戦する自分を子供達にみせたいなと思って。そうしたら、僕がやっているエコツアーをもともと始めた理由を思い出したんです。「美しい地球を残したい」という。山田「以前、ツアーに連れて言ってもらったときに、おっしゃっていましたね!エコツアーで観光客がお金を落とすことが、自然を保全することになるって」太郎:そうなんです。でも、ツアーが学び舎を存続させるための資金調達の役割だったときは、負担になったこともありました。それが、学び舎がちゃんと利益がだせるようになり、コロナがおさまってきて、海外にもいけるようになったのですが、円安、原油価格高騰、物価高騰でツアー代金は倍以上にはねあがり、ツアーをつくるのに躊躇していたのです。ですが、今回のこのMIT(マサチューセッツ工科大学)の卒業式でのDropbox創業者ドリュー・ヒューストン言葉に出会って重い腰を上げることにしたのです。ツアー代が高くても、海外に行きたくて、自然を愛してくれる人にツアーをつくろうと。とりあえず、カナダのオーロラツアーからスタートします。気になる方は、ご連絡お待ちしております。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・太郎の初出版「好きなことだけやって生きてみない?」は下記より発売中空飛ぶ園長出版販売サイトhttps://flyingenchopublisher.square.site/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.128 「学び舎で成長した子供とAIとのコラボ講座」 その2山田「なんか、それだけで、すごいですね!」太郎:一つ一つの質問に的確に答えて言ってました。あと、面白いところでは「学び舎では多数決がないのですが、話し合いが基本って、実際どうでしたか?」と言う質問。何か決めるとき、多数決の方が早いですから、当然の質問です。彼は「多数決で決めない方が、自分のいいたいことが言える。」と答えました。山田「それは、具体的にどういうことなのですか?」太郎:多数決だと、白黒はっきりつけなきゃいけないし、少数派は言い辛くなるし、白でも黒でもない意見は無視されます。でも、学び舎は全員の意見を確認してくれるのです。小さな子だから、大きな子だからの区別なく。例えば、冷やし中華の具をのせるかのせないか問題。好き嫌いや、アレルギーの子にだけ配慮すると、具をのせるのはやめることになる。でも、みんなの意見を聞くと、いろんな発想のバリエーションが生まれるのです。結果、このときは、料理はみんなでして、食べるときは、バイキング形式というところに落ち着きました。山田「多様な意見を取り入れて結論をだしていくのですね。」太郎:そうです。話し合いには時間がかかるけど、みんなが納得します。そして、どこかしら、自分の意見が採用されているのです。山田「CHAT GPTはどういう意見でしたか?」太郎:多数決のある話し合いと多数決をとらない話し合いの違いを聞きました。色々答えましたが結論は「紛争が起こりづらくなる」山田「すごい!」太郎:多数決は発信力の強い人に有利ですからね。多数決のない世界に生きていること。その素敵さは保護者にしってもらいたいことの一つでした。山田「AIも太鼓判を押してくれてますしね。他は?」太郎:「勉強はどうしたか?」かな。彼は「僕の場合は料理が勉強だった」と答えました。この料理を○人前つくろうと思ったら、どんな予算で、何を○g買わなくてはならないとかで算数が必要だし。レシピを読むためには国語も必要だし。彼にとって、やりたい料理をするために、必要で便利だったのが勉強だったというわけです。山田「内側から沸いてくる、実用的な学びだったわけですね。では、そのまま、高校も学び舎で?」太郎:そうです。ただ、ちゃんと、外部の受験もして、受かったんですよ。受かったうえで、学び舎を選んだそうです。そして、小学部のスタッフも始めます。山田「参加者さんの反応はいかがでしたか?」太郎:「生徒の子のしゃべりが凄すぎる。」とのことでした。最初は勉強を教えないことに懐疑的だった男性が「こういうところに育った子供が、将来、政治家になって日本を変えていくんだろう。」と言っていたそうです。山田「どのくらいの方が参加されたのですか?」太郎:総勢45名ぐらいでしょうか。山田「関心の高さがうかがえますね!」太郎:今回、演者の一人としてChat GPTをメンバーに入れたのですが、効果的でした。最後のまとめの言葉なんて、僕よりずっと上手いです。でも、だからこそ、今までの勉強の意義が問われるんです。計算や暗記、文章作成はAIが一瞬でしてくれるのだから、これからは、AIにどう質問できるかの方が大事です。それと、できあがった物がまだまだ100%ではないので、そこにどれだけ違和感を、感じられるかが大事ですね。そして、質問を続けられるのは「好奇心」が必要です。「好奇心」が育っていないと、質問すら出てこない。山田「質問し続けられる人を育てるには、好奇心をどう育てるかだと?」太郎:そうです。好奇心は好きな事でしか育たない。今の既存の学校の勉強では育たないのです。すきな事は、自然と上手くなりたくなるし、そのために知りたくなるから・・・。AIは新しい物は生み出せないのですが、学び舎の子は新しい物を生み出すのが上手なんです。自治をしているからあの手、この手を考え出します。卒業生で公立中学に行った子がいきなり生徒会に立候補したとききました。自分達で決めることが普通だったから、自分達のあずかり知らぬところで決められるのがいやだろうし、立候補は自然な流れなのでしょうね。山田「本当だ!政治家につながっていきますね。本当に日本を変えられる子が育っているんですね!」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・太郎の初出版「好きなことだけやって生きてみない?」は下記より発売中空飛ぶ園長出版販売サイトhttps://flyingenchopublisher.square.site/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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2023.05.01 【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.128 「学び舎で成長した子供とAIとのコラボ講座」2023年.3月26日に太郎さんは、さつきやま森の学び舎でようちえんから、10年通い続けている子どもとズームで講演会を開きました。そのときのお話をお聞きしました。山田「中高部の生徒と一緒にズームで講演会されていましたが、これはどういうきっかけだったのですか?」太郎:小学部の保護者と話す機会が少ない気がして、ちゃんと、学び舎のことを伝えたいと思ったのがきっかけでした。それには、この学び舎でどういう風な子が育つのか実際に話を聞いてもらうのがわかりやすいですからね。彼は、ようちえんから10年間、この学び舎で育ち、高1になりましたから4月からはお仕事として依頼もできるので、3月は試しに、その前段階として無料で保護者だけでなく一般の方もむかえて講座を開催しました。さらに、今回は「CHAT GPT」もメンバーに加えてやったんですよ!!山田「今、世界中を虜にしているAIのCHAT GPTですね。どんな風にコラボしたのですか?」太郎:参加者さんの疑問、質問に答える形式です。彼と僕の目線、そしてCHAT GPTには一般論を担当してもらいました。山田「たしかに、AIなら最高に中立な意見を出してくれそうですね。どんな質問があったのですか?」太郎:「学び舎で満たされなかったことは?」と聴かれた方がいました。すると、彼はこう聞き返したんです。「満たされないってどういうこと?」彼は「満たされないってことがない。そんな瞬間がない。」と答え具体的にどういうシチュエーションのことを聴いているのか確認しました。すると、参加者さんから「学び舎でやりたいことがやれなかったことはありませんか?」と質問、これには「いろんな考えの子があつまっているので、何かしたいときに、自分が最初、思い描いた通りにならないことはある。でも、仲間と話し合って、やりたいことは出来ている。」と答えたんです。その2に続く

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【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.127 「幸せになるにはレッスンが必要です」 その2太郎:そうなんです。振り返ると、自己肯定がどうとか、自由と責任とか難しいこと言ってましたがそのあたりはどうでもよくなってきて、幸せだったらいいんじゃないかと。ただ、幸せになるには、誰かとシンプルなコミュニケーションをとるのが鍵なんですが、言葉にすると簡単ですが、これが大人は以外と難しいので練習がいります。できない瞬間は自分の中で何かがひっかかっているんです。 山田「例えば、具体的にはどんなことなのでしょうか?」 太郎:例えば、先日学び舎であったことですが、スタッフが、自分のモヤモヤの原因を子供に押し付けた事例があります。子供が何か言い合っていて、急に一人の子が走り出し、もう一人の子が追いかけました。その瞬間、スタッフは追いかける子を制止したんです。これ、うちの方針的にはNGなのですが、何が問題かわかりますか?スタッフは、走り出した子は、その場から辛そうな顔で逃げたから、守らないといけないと思ったそうです。 山田「普通にありそうなシーンです。」 太郎:でも、これって、子供はスタッフに「守って」と言ってないんです。止めたかったのは大人であるスタッフです。しかも、なぜ、自分が止めたいのかもわからず止めたのです。自分の気持ちを確認せずに踏み込んで、子供達の気持ちも聞けていないのです。この場合、このスタッフは、問題を裁く裁判官の位置です。 山田「普通、大人や先生ってそういう場面に遭遇したら、そんな風にする人も多いでしょうね。」 太郎:でも、ジャッジはだれも求めていないし、そもそも喧嘩の当事者ではない。関わるなら、許可を得なければなりません。「二人をみていて、モヤモヤするから、気持ちをきかせてくれる」と。 だいたい、自分がモヤモヤしたのはなぜなのか気付く必要があります。昔のトラウマに関係するかもしれないし、自分のポリシーにふれたのかもしれない。でも、そこを明らかにず、目の前のきつそうな顔をした子供がいたから、追いかける子をとめたというのは。子供を守っているようで、自分の行動の責任をとらず、子供に責任を負わせていることになるんです。 山田「このあたりは、日本の一般の大人の考え方と違うから、読者様も?って思うところかもしれませんね。もう少し、ご説明いただけますか?」 太郎:スタッフが子供達が言い争う姿をみて、危ないから止めたというのは、「私は正しい存在です。」という位置にいるんです。本当におきていることは、スタッフがその様子を見て、なにかに触れて辛くなったから止めたのです。子供達はそんなきつい状態ではなくて、遊んでいただけかもしれない。場をはなれたのはトイレに行きたかったからかもしれない。だとしたら、このスタッフは学び舎の方針にしたがってとる行動は 「なにか大きな声をだして言い合っているけど、二人をみていると私は胸がモヤモヤするんで、なにがあったのか聞いていい?」 と聴くことから始めることです。二人の問題に参加表明してから関わる。そして、ふたりがどんな気持ちなのか確認が必要でした。自分のモヤモヤに気付いて、それを隠さずに関わるのと、自分を隠して、ジャッジする大人として危ないから止めるのでは大きな差があります。これって練習しないと出来ないんです。 学び舎にスタッフに入ると、この練習をすることになります。 AIがこれだけ発達中の今、ジャッジや相談の最適解はもうコンピューターがやってくれるので、僕たちがやることは「自分が幸せだと感じる方法」日々トレーニングすることなんだろうと思うんです。スタッフだけではなくてもちろん子供達もです。 特に一般の学校から、学び舎にくると半年から1年間、素直にできない自分、猫をかぶってしまう自分に苦しむことがあります。 身についた習慣はやすやすと手放せません。トライし始めは大変です。自分に気付いて、言葉にするトレーニングしていくしかない。 山田「それって、実際、みなさん、続けられるのですか?」 太郎:今は苦しみ、もがいても、結局、楽しそうな方に人は向かいますからね。自分の気持ちを隠してコミュニケーションするのを手放した方が、楽しいにきまっているし。自分は自分であっていいってわかると、自信になるんです。 だから、僕たちは、子供達に教育方針として、「幸せに生きる力を付ける」と「自分の気持ちが確認できて、相手の気持ちも聞ける。」ように 「自分の気持ちを話しても変だと言われない場」を用意するんですよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・太郎の初出版「好きなことだけやって生きてみない?」は下記より発売中空飛ぶ園長出版販売サイトhttps://flyingenchopublisher.square.site/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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