園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】 VOL.69 話を丁寧に聞いてもらえる場「円座」

前回、前例にはとらわれないが、「今やりたいことが一番」のコンセプトと子供達のプログラムやスタッフ研修は大事にしているという話でしたが、この9月から特別クラスとスタッフ研修に「円座」というプログラムが取り入れられました。

 

太郎:四国に行っていたひとみんが大阪に帰ってくるというんでね、特別クラスやスタッフ研修に「円座」をとりいれたんですが、これがいいんですよ!!

 

山田「ひとみんは、以前、ようちえんクラスで、子供がいろんな音にふれる「音クラス」の講師でしたよね。

 太郎:そうです。「音楽」の講師というより「音」の講師。子供達にいろんな「音」に出会うお手伝いをお願いしていて、今回も、ようちえんの方では「音クラス」をお願いしているのですが、小学部とスタッフ研修では「円座」というものをお願いしています。

 

これは、ひとみんのお父さん、橋本久仁彦さんが(平成13年12月に龍谷大学を退職、プレイバックシアタープロデュースを立ち上げ、プレイバックシアター、エンカウンターグループ、サイコドラマ、ファミリー・コンステレーション、コンテンポラリーダンスなど、フィールド(舞台)に生じる磁場を用いたアプローチの研究と実践、また、「円座」、カウンセラーやファシリテーターのトレーニングを行っている。Facebookより)

発案者で、何でもいいから自分の話を丁寧に話したり、聞いてもらえる場なんです。

 

子供達は最初は、

「何するの?」

って感じだったけど、回を重ねるごとに

「自分のことを話していい場なんだ。」

って理解できたようで、円座っぽくなりかけました。

 

実は、子供は自分のことを話せる場、丁寧に聞いてもらえる場って、なかなかないんです。心にひっかかっているのものがシェアできるだけでどんなに救われるか。

 森の学び舎の子どもは活発なイメージで、そういうことがいらないイメージかもしれませんが、まもなく思春期を迎えるわけですから、身体の成長のこと、好きな子のこと、恥ずかしくて話せないことがたくさんでてきます。だから、安心して話せる、おちゃらけないで、丁寧にきいてもらえる場って大事なんです。

 普通は、大人も子供も人の話を丁寧に聞かないものです。アドバイスしたり、自分の話にすりかわってたり。相手の話を乗っ取ってしまう。これでは、モヤモヤは解消しません。

 答えは外にはない。自分の中にしかないんです。それを外に求めるから答えが見つからなくなるんです。だから、まず、自分の気持ちを丁寧に話して、うけとってもらって、自然と自分で読み解いていけるようになれば、人の気持ちも読み解くことができるようになるんです。つまり、

 自分の答えにたどり着くと、腑に落ちて、自分も助けられるし、人も助けられるようになる。そういう人間になって欲しい願いからこのクラスを導入しました。

 

山田「では、スタッフの方は?」

 太郎:そう!スタッフには想定以上の良い効果がでています。

 まず、ひとみんと僕の関係性が、新しいスタッフの価値観を壊してくれました。

ひとみんは、まだ、若い娘さんですが、出会ったときから僕を

「太郎ちゃん」

とちゃん付けで呼ぶ数少ない人です。

 新しいスタッフからすれば、僕は学び舎の園の園長で経営者で、「さん」付けでよびますし、周りの人も「ちゃん」付けて呼ぶ人は少ない。

「太郎さんを、太郎ちゃんと呼ぶ、若い娘さんは誰?」

とビックリすることから始まります。

 

そうすると、僕が円座のミーティングに入る時、ひとみんの前では、一参加者いられるんです。

上下関係がないフラットな場が形成される。

 3時間やるんですが、楽しいのと場が熱くなるのを感じるので席を立つのがもったいないぐらいです。

  • 話したいことがある人が話す
  • 心に浮かんだことを話す
  • 今の現状をつくる過去を聞いてくれる

 

ひとみんは、深く丁寧に一つ一つ、どういう気持ちで、どういう過程で今の状況になったのかきいてくれるので、話す方は過去をふりかえることができるし、

 新しいスタッフにとっては、ベテランのスタッフが話すことを聴いて、

「この人もこんな体験をしてきたのか。みんな、同じところをぬけてきたんだ。」

とわかる。

 誰だって、最初は不安ですが、聴くことで一筋のあかりが見えてくる。出口のある道を歩いていると実感できると不安が解消されるんです。僕としては、スタッフがフラットに話せて自分をみつめる時間にしたかったんですが、それ以上の効果を実感しています。

 

山田「本当に、子供にもスタッフにも常に新しいよいものを提供しているのですね。」

太郎:スタッフ研修は他に野外安全管理を学んでもらっています。これは、他の森のようちえんからの研修の依頼が多いです。保育士さんが作っている時に自然の専門家がたずさわっていない時がありますから。自然の安全管理ができれば、自然を知って、遊べるフィールドが増えますしね。

 

山田「なるほど、スタッフ研修が、外部向けの講座になることもあるんですね。上手く循環できている!!!」

 

このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

 

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