金沢での講演会が終わり、一路静岡へ。次の講演会^_^
今日言語化出来たことがあった。
「大人の経験からアドバイスすることはいいのではないか?」
よく言われる言葉です。
NVC(非暴力コミュニケーション)では、アドバイスは非暴力コミュニケーションではないと言われています。
なぜアドバイスが???
まず、前提がありますよね。
①大人の方が経験がある
②より成功が早くなる 。つまり「無駄な」努力がいらない
③失敗や怪我をさせたくない
すべて大人側の都合です。
すべてに答えていくと。
(あくまで私の考えですよ)
①大人の経験なんて大したことない。これはあとで詳しく書きます。
②大人の考える成功と子どもの成功がそもそも一緒なのか? やりたい方法や道筋なども違うでしょ。
③失敗しないと学べないことがいっぱい。失敗することで、責任感や独創的なアイデアが生まれる。
と思っています。
①についてはよく反論をいただきます。大人の方が、経験や知識があるからと言うのがその理由です。
先生とは「先に生きる人」という意味。それ以上の意味はない。先に生きたから偉いとも言ってないし、すごいとも言ってない。
ただ先に生まれたと言う意味以上のことはないと思っています。
私がそれを強く思うのは、自然を学び、研究し続けているからだと思います。
30年以上自然の研究をしていますが、全てを知っているなんてわけもなく。星の名前さえ知らないものが多い。
上高地で10年過ごしてもすべての植物を知らないし、10年住んでる大阪の森の木の名前すらわかってない。
私が30年がかけて学んだことなんて、ほんの些細なものです。それですら、すごいと言われる。
自然を知れば知るほど、自分の知識や経験のなさを痛感します。
まだまだ学んでいるところ。
先に自然のことを学び生きているだけなんです。
子どもたちに言われて気がつく自然の摂理もある。道端の花さえ子どもたちに言われて見つける。
どちらがが上なんてことのない学びの世界。
かまどご飯に至っては、水加減は5年生に学ぶこともいっぱい。
だから、アドバイスなんてできないんです。
ほんの少し世の中や自然を知っているからって、その人の、その子どもに言えることの少なさを知っているから。
もちろん、知っている範囲では答えますが、知らないことは答えられません。
そっちの方が多いなって思うし。
だから、今も学び続け、生きてるんです。
私は子どもにとって
「先に学び始めた、ちょっと早く生まれた人」
であり続けたいと思います。
空飛ぶ園長 太郎
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