園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.134 「幸せになるために電気工事士になります」

8月に出版のための太郎さんの作業が一段落し、予約販売も70冊と好調な滑り出し。講演会での売り上げも期待されています。また、懸案だった、池田の古民家も大きな赤字をだすことなく、ほぼ同額で売れてほっと一息入れた太郎さん。でも・・・・
 
太郎:先日、保護者に月謝の値上げのお知らせという辛い説明会をしたのですよ。
これは、最低賃金の値上げの経費増加とインボイス制度の導入のせいで、実質増税されたからです。
 
保護者の方はなかなかご理解いただくまで時間がかかりました。
「どうして業者が払うはずの消費税を、私たちが負担しなければならないのか?」
と。
 
実は、これ、政府が巧妙に仕掛けた消費税率を直接触らない形での増税で、結局、事業者の負担は値上げと言う形で消費者が負担することになってしまうんです。
 
そもそも、厚生年金や社会保険料なども会社が払ってくれていると思っていますが、その分も本当はそれぞれの人が稼いだお金から出ています。会社は社員が稼いだお金でしか支払えませんので。つまりサラリーマンは100万稼いでいても40万しか手取りはないんですが、この年金だとか保険料も地味に上がり続けています。
 
 
山田「直接見えない形で随分、増税されているんですね。」
 
太郎:そうなんです。輸出をしている大手企業などは、節税対策もできるのですが、中小企業にとってもかなり痛手です。
 
もちろん、税金は大事だし、政治に参加してその使い方をウォッチしていく必要はありますが、
このままでは、お金を稼ぐ生き方を強いられてしまう。
 
個人が豊かに暮らすにはどうしたらいいか考えたとき、お金のやり取りをすると税金がかかるからそうじゃない方法がいいのではと思ったんです。
 
山田「どういうことですか?」
 
太郎:例えば、自給自足までいかなくても、屋根に太陽光パネルをつんで自家発電したり、
自家栽培したりで、自分でできることは自分にする。
 
自分で出来る事と自分の出来ないことをやっている人と物やサービスを交換する。
 
 
山田「まあ、昔はそうしていた訳ですものね。」
 
太郎:で、ともかく自分で電気をつくりだすために「電気工事士2種」をとろうと思ったんです。
 
山田「急展開ですね。」
 
太郎:はい、8月24日におもいついて、9月7日が申し込み、10月に筆記12月に技能の試験があります。試験料は9300円です。
 
この勉強が、ゲームみたいに面白くて。最初は本で勉強していたのですが、上手く頭にはいらないので、YouTubeさがしたらたくさん教材があって、2倍速ぐらいで観て毎日勉強しています。
 
山田「そういえば、森の学び舎の子供達の勉強法に関しても、学びたくなったらYouTube探したら良いっていうのありましたものね。」
 
太郎:はい、それを僕が実践中です。本当に知らないことが多いんです。今は外あるいて電線みたらワクワクします。例えば、コンセントですが、差し込み口の長さが違うの気がついていました。
 
山田「確かにちがいますね。あれ、意味があるんですか?」
 
太郎:長い方が0ボルト、短い方が100ボルト。感電しないように長い方からコンセントが入れやすいようになっているんです。
 
山田「しらなかったです!」
 
太郎;携帯電話は12ボルトあれば充電できるのに100ボルトを変換して充電しています。電圧を低くする、つまり変電するのにロスが出ています。
 
だけど、もし、携帯専用の12ボルト配線のコンセントをつくれば、変電のロスを少なくして電気を無駄に使うことはないんです。
 
だから、電気工事士になれば、いろんな節約もできるなと。
 
山田「こんな話を聞いていたら、不必要な電気は消そうと思いました。」
 
太郎:いや、ほんと、自然にやさしく生きることができるんです。
 
僕はお金の稼ぎ方は知っていますし、お金=幸せでないことも知っているんです。
 
お金に固執せず、稼がないで幸せに生きていく方法を考えたとき、
 
土いじりをして、たき火して、誰かの家の電気工事して、最低限の材料費工事費とご近所付き合いのお米や野菜や魚や肉をもらったりして炭で焼いて食べる。ご飯が断然美味しくなって幸せになります。
 
簡単につくガスを買うために働き、炭で焼く時間を失うのは、本末転倒なんです。仕事は都会にあるから、自然から遠ざかるし。
人間らしく生きることから遠ざかってしまうのです。
僕は自家製の料理をつくるんですが、つばすの味噌漬けをあぶって、切って食べたら
凄く旨くて人生最後に食べたい料理のリストに入ったのですが、
 
今回、鯛の昆布締めもつくったら大好評で、どちらもちょっと手間を掛けただけなのに人生最後にたべたいぐらい旨い料理になるんです。
 
山田「はい」
 
太郎:要は知識と時間があるだけで、幸福度が変わってくる訳なんです。一工夫、手間をかけると大きな幸せを得られる。
 
これが、せせこま生きていると出来ないんです。
 
やりたいことやっていきていくには、エネルギーを生み出したり、修理したりは自分でやって。
 
外に稼ぎに行かないと、ゆとりが出来た分、美味しい物がつくれる。
 
パートナーにマッサージもできる。
 
たき火を楽しむ時間もできて、
 
やりたいことができる時間が更に増えるんです。
 
山田「だからインフラの資格をとるんですね。」
 
太郎:なので、次は水道かも。 
 
出来る事が増えるとお金が必要でなくなって、時間が戻ってくるし、全体の収入が少なくてもハッピーなんです。それに、死ぬ直前まで、その生活が出来る。お金には困りませんから。
 
そうすると老後の心配がないので、老後にむけて蓄えなくて良いし、死ぬまで楽しく過ごせると思うんです。
 
ということで、今は電気工事士の資格を短期間で集中して学んでいます。日々、知らなかった発見が出てくるし、電線を観てハッピーな気持ちになれています。
 
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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