園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.88 性と生のおはなしシリーズ#5 「月経のおはなし 前編 」

 

太郎さんと助産師の辻本有美さんによる「性と生のお話」。今回は「月経のおはなし」です!

 

山田「性教育というとまずは月経というイメージがあるのでメインディッシュ感があります!!」

 

有美:詩乃さんは月経どう思っていました?好きでした?

 

山田「好きではなかったですね。しんどい思いの方が多かったです。でも、女性の証というか、女性性を感じるものではありました。」

 

有美:女性は好きって言う人少ないんですが、助産師は好きって言う人多いんです。太郎さんはどうですか?

 

太郎:全く分からないですね。大変そうだなって。月経だけでなくその前からも大変だっていうのもここで学びましたし。

 

有美:この講座の最後には月経が好きっていうイメージになってもらえたらなって思って始めますね。

 

トピック1【月経のおさらい】

有美:まず、月経とは 脳の指令によって卵巣が働き、厚くなった 子宮内膜が(妊娠が成立しなかった場合) 剥がれ落ちて排出することです。

 

学校で子供には

「いらなくなった赤ちゃんのベットを毎月いらなくなったら外にだすことだよ。」

って伝えています。

ここでは女性ホルモンが大きく関わっています。

 

トピック2【女性ホルモンについて】

有美:早速ですが、一人の女性が一生に分泌する女性ホルモンの量は知っていますか?

 

山田「え-?単位をどう言ってもいいかわからないです。」

 

太郎:僕は聞いてかなり衝撃受けました。

 

有美:実は一生にティースプーン1杯ぐらいです。

 

山田「ホルモン療法とかあるからもっと多いかと思っていました。」

 

有美:療法で使われるホルモンもとても微量です。それが体に作用します。

女性ホルモンは「エストロゲンとプロゲステロン」が有名で、これがないと、月経にも病気にも関わってきます。

多くあれば良いって訳でもなくバランス良くあるというのが大事です。

 

トピック3【月経周期と排卵日について】

有美:これって、産婦人科でもよく聞かれますし、学生にも、よく質問するんですが、みんな間違えている場合が多いんです。

だから、カレンダーで確認していきますね。

1日に月経がはじまって、同じ月の28日に次の月経がはじまるなら、この人は28日周期です。

そこをよく、月経を終わってから数える人がいるんです。

月経が始まる日が1日目とかぞえて、では、排卵日は何日目だったでしょうか?

 

山田:(あれほど、妊活していたのに、10年以上たつと間違い倒しました!)

 

有美:答えは15日目。これは、次の月経から14日前、2週間前と覚えておくと分かりやすいです。

だから、何日周期でも、次の生理の2週間前です。これを知っていないと、安全日を間違ってしまうんです。

40日周期の人でも次の整理の2週間前です。

避妊せずにセックスしてしまって妊娠した相談をよく聞くと、この安全日の計算の仕方を間違っているので、そこを子供にはちゃんと説明します。

ところで、そもそも、排卵日ってわかっていますか、太郎さん。

 

太郎:卵子が出てくるタイミングですよね?

 

有美:そうですね卵巣から卵子が出てきて一番妊娠しやすい日なんですけど、

この前、学生に聞いたら、体の外に卵が出る日だと思っていて、体の外に卵がでるから、一番妊娠しにくい日だと勘違いしている子がいて、当たり前のことがわかってないことがあります。 

だから、学生にはこのあたりの話は勘違いがないか確かめるようにしています。ここまでが基礎です。

で、いよいよ、次は子供に月経のことをどう伝えるかを話したいと思います!!

 

トピック4【初潮前に月経をどう伝えるか】

有美:月経がはじめて迎えることを初潮といいますが、それを、どう伝えるかですが、私たち大人の月経に対するイメージが大事だと思っています。

割と、辛いとかしんどい、いらないもの、面倒くさいもの、汚い、くさいとか・・・ 

そういう風に思っていると、子供にもそんな風に伝わります。

本当は月経は、命を育む力が体に備わってきていることなので、

昔はお赤飯を炊いてお祝いしました。

女性として体がしっかり育っていますよという喜ばしいことですが、

なにか、お母さんが煩わしい感じがあると、

無意識におかあさんが言ってしまうことがあるんです。

 

「なるだけ遅くなる方がいいのに」

「もうなっちゃったの!かわいそうに」

 

とか。それって残念だなって思います。

子供たちも初潮をむかえるのを

 

「嫌だな。」

「怖い」

「あまり、いいことじゃないな。」

 

と思ってしまうのは残念なんで、私としては

楽しみにおもってもらいたいなって思います。

(このあと、私のことを聞かれたのですが、そちらは動画でお楽しみください。)

 

やっぱり、大人になることは素敵なこと、楽しみなことってイメージが伝わっていると良いんですが、

親の影響が大きいので、私が月経の話をするときは、親子できいてもらってみんなで楽しみになるような話をしています。

 

山田「初潮を嫌だと思う方の方が多いんですね。それって、スポーツや勉強に差し障りがあると感じるからかもしれませんね。」

 

有美:なので、私はいつも親子で布ナプキンを縫うことをオススメしているんです。

私も娘が初潮を迎える前に布ナプキンを作らせて、

「初潮がきたら使おうね。」

と楽しみにさせました。

 

お気に入りの藍染めや茜染めのオーガニックのコットンを買ってきて

チクチク縫いながら、月経の話をしたりして、娘さんとお母さんしかできない

親子の良い時間になると思います。

 

 

今回は、月経の基礎について学びました。

私は、自分の体のことなのに、知らないことがたくさん出てきました。皆さんはどうでしょう?あなたは、あなたの子供は理解しているでしょうか?

後編は、月経の具体的な対処法についてです。お楽しみに!

後編も含めた動画はこちらから>>> 

 

このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

 

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