前回、住みやすい世界をつくるために、平和な社会をつくるために、
森のようちえん、学び舎の事業は『人間性(*)のある人材を社会に贈るプロジェクト(方針)』を始動し、
10月に一般社団法人にすることで、このプロジェクトにご賛同いただける個人や法人の方に寄付や仕事の依頼といった形で、
応援出来る仕組みを作りました。
(*)人間性とは、ここでは創造力、コミュニケーション力、体力、体幹、五感など、人間が持っている「力」を身に付けている人のことと考えています。
【森のようちえん絵本】
「リターンは、子供達の成長を共に喜ぶ事ということですが、具体的にどんな風に子供の成長を感じることができるのですか?」
「スタッフが日々、子供たちと関わる中で感動した話を一年間まとめ、
このインタビューのイメージ画を書いていただいている作家さんに絵をつけてもらって、絵本にしようと考えています。
それを、寄付(1年1口12,000円~)していただいた個人の方には贈ろうかと思っています。」
「それはいいですね!!ブログやSNSとはまた違った味わいがあり、価値があります。」
【法人へのスキル提供】
「法人さんには、研修やコンサルタントと言った形で年間契約し、
ビジネスのお付き合いをしていただくことがこのプロジェクトの応援となります。
もちろん、寄付をしていただいてもいいのですが、欧米に比べて、税金の控除率が日本は低く、
それよりも、ビジネスとしてお付き合いさせていただける方がお互いWINWINとなると考えています。
法人の皆様にHPや絵本で子供の成長を報告するのは同じですが、我々が培ってきた
ノウハウを提供し、具体的に会社運営の役にたてていただければと思っています。」
「例えば、どんなケースが考えられますか?」
「賃貸マンション経営されている方に、これだけ災害が続いたときですから、防災のコンサルをさせていただく話があります。」
「あと、企業の人事部などは、鬱になられてお休みになられる方の復職に関して課題をかかえている場合が増えていますから、
元気とバランスをとりもどすために、自然を体験したり、畑仕事したり、そういう復職研修プログラムとかの提供とか出来そうですね。」
「具体的には、その法人さんと個別で相談させていただき、金額にあったプログラムを提供させていただこうと考えています。」
【スタッフの雇用の安定】
「集めたお金はどういった分野につかわれるのですか?」
「前にもお話しましたが、学校運営にはとてもお金がかかります。私学ってお金かかりますよね。
それでも、補助はでているのです。ですが、私達は、自由な教育方針を守るために、認可をうけていませんので、補助がまったくでないのです。
正直申しますと、今までは、私の海外ツアーの収益で支えていました。ですが、今期は、
ようちえんや学び舎事業単体で黒字化できたのです。
それは、それでありがたい事ですが、もともと、その皺寄せがスタッフにいっていたのです。
スタッフの給与水準がかなり低く時給1000円程度、1年目の研修期間は交通費ぐらいしか払えていないのです。」
「皆さん、お金ではない所に価値をかんじていらっしゃるのでしょうね。」
「ですが、経営者としてその好意にいつまでも甘えているわけにはいきません。
安定した雇用状況は優秀なスタッフを継続的につとめてもらうことにつながり、子供にも大きく影響します。
年間一口12,000円寄付いただくと、大体ですがスタッフの1か月のお給料が一人200円あがる計算なんです。」
「あ!それは、ものすごくリアルに、スタッフさんの笑顔が見えますね。」
「せめて、幼稚園や小学校の先生水準までお支払い出来れば、家族を養っていくこともできます。
面白い話があって、こういう自然系の学校では、男性でも、いや、男性だからこそ、寿退社というのがあるんですよ。
結婚したときと、子供が生まれた時に、養っていけなくなるので、やめてしまうのです。」
「これだけ意義ある活動なのにもったいないですね。」
「だから、ちゃんと自然学校に従事しても家族を養えるシステムをつくっていきたいのです。
成功モデルができれば、業界全体の底上げにもつながります。
だからと言って、もう保護者の皆様には十分な金額(1か月小学部45,000円、ようちえん34,000円)を頂いています。
これ以上だと余程収入が安定している人しか入れない。
でも、寄付や事業で資金があつまり、スタッフを安定して雇用できたら、
安くて手軽に利用できる、親子クラスの方も回数を増やせて、もっと多くの方に、この森のようちえんの良さを享受していただくことが出来るのです。
スタッフをささえることが、直接、子供達の輝く笑顔と成長につながるんです。」
【あなたに応援されることが誇りです】
「そして、あしながおじさん的にひっそりと見守っていただくのもいいですが、
ぜひ、ご自身のホームページなどで応援していることを表明していただきたいです。
それは、個人や法人さんのイメージをあげるだけでなく、
私達にとっても、保護者や生徒達にとっても、
こんなに多くの方に、こんな立派な会社に応援されているという誇りにつながります。」
「誰もが幸せになるお金の使い方ができそうですね。」
3回にわたって、経営者としての木村太郎氏の想いをご紹介させていただきましたが、
いかがでしたでしょうか?ぜひ、応援したいという方は、さつきやま森のようちえん
morino-youchien@eggs-nature.netまでお問い合わせください。
※このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、
太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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