【空飛ぶ園長コラム】『教育の枠』

さつきやま森の学び舎&ようちえんには枠がないとよく言われます。
正確に言うと限りなく枠が広いって感じでしょうか。
(私が枠に入れない人ですし(笑))

どんな枠がないのか?

・年齢
・男女
・障害の有無
・コミュニケーション
・言語
・時間割り
・カリキュラム

そして、最近気が付いたんです。
学習にも枠がある。

習っていないという枠。
飛び級出来ないという枠。

普通の学校では、カリキュラムが決まっていて何年生ではこれみたいな感じ。
習っていないことは使ってはいけないとは言いませんが、必要ないことと捉えられるときも。

学び舎(小学部)には宿題がありません。
勉強の時間も学び舎の時間にはありません。

だから心配されます。
「学力は大丈夫ですか?」

基準によってはダメだと思うし。
基準によっては大丈夫だと思うし。

全ての教科を平均的に出来てないという基準では、「ダメ」
同じ学年のこどもと比べて就学度はどうなの?だと「大丈夫」ってこともある(笑)

ようちえんの時に、日本中の駅の漢字を読める子どももいた。
ようちえんの時に、掛け算やってた子どももいた。

それは特別でしょ?
って言われます。
そう特別なんです。
その勉強が好きだからやっていたんでのびたんです。

今、2年生の男の子は、中学校2年生の安土桃山時代の歴史をしていたり。
「開放厳禁」って漢字が読めたり。
一緒にいるとメールの内容読まれちゃうから気をつけないといけない・・・。

ここに枠があると困ります。
小学校2年生だから、中学校の勉強をしてはいけない。
ってなると、好きなことがのびて行かない。

カリキュラムがないと嫌いな勉強はしないのでは?
そう、その通りです。
嫌いな勉強はしません。
でも、必要になった時に一気に学びます。

キッザニアで、待ち合わせ時間に遅れて、やりたかった体験が出来なかった子どもは、
100均で時計を買ってもらって30分で時間の概念を学んでしまったと報告がありました。

必要でない時には入らない。
必要な時にはスンナリ入ってくる。

宿題をやっていたって、必要なく、やらされている。こなしている。
だと、覚えている確率は低い。

学び舎では枠がない。
カリキュラムがない。
「だから学べない」とはならないんです。

こども達は自分たちに必要な学びを必ずします。
それを信じているとかではなく、こども達はそれを体現してくれています。

 

枠がある方が学びやすい子どももいます。
枠がない方が学びやすい子どももいます。
その間が良いという子どももいます。

ようは、その子に合った学びを提供できるかかなって思っています。

フリースクールやオルタナティブ教育が万能な訳ではありません。
それが合えば、子どもはのびて行くってだけです。

教育が一つの方法しかないってことは無い。
それを強く思っています。

 

空飛ぶ園長 太郎

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