園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.81 性と生のおはなしシリーズ#2 「性のおはなし 同意・後編」

太郎さんと助産師の辻本有美さんによる「性と生のお話」第二回後編はそれにつながる「同意」についてです。前回はイギリスの警察が出している「Consent for kids」の動画を見て学びました。今回は「CONSENT IT’S SINPLE AS TEA」の動画を見ながら、お茶を進める話にあわせて、更にSEXだけではない同意について深めます。

 

有美: 動画を内容で大事な項目をまとめてみました。

 

・お茶を入れたからといって、相手がそのお茶を飲む義務はありません。

・お茶を欲しがらないことにムカついても駄目です。

・人の気持ちは変わることがある。

・気が変わったっていいんです

・毎日お茶を入れて欲しいという意味ではありません。

 

ごらんになって、どうでした?

 

山田「私、別の視点でもみたのですが、ビジネスのセールスでもいえるなっておもったんです。

それとか、関西のいわゆるおかあさん、オカンはやりますね。実家に帰ると勝手に凄い料理をつくっていて、「今、いらない」と言うと、「なんでなん!」と言って怒られ、こちらが、悪い気になる。」

 

有美:太郎さんはどうですか?

 

太郎:関西のおばちゃんつながりで言うと、子供が小さい頃、おばちゃんはアメちゃんをくれるんですが、

親的には欲しくないんですよ。

 

虫歯になるし。最初は甘い飴で、そのうちのど飴とかになって、よろこばしたい子供も嫌になっている。でも、おばちゃんは良いことをしているつもり。

 

お茶もそうですよね。良いことを勧めているんだからという、気持ちのズレってありますよね。やってあげているとおもうと、話がずれてくるんだなと思いました。

 

有美:良いことをやっていると思い込んでいるときは特にそうですよね。あと、相手のことが好きだから、提案しているとき。

 

好きだから、SEXしたいとか抱きしめたいとか。好きだからが理由になっているときも起きやすいことで、

断る方も、相手を好きだったり、好意からだと分かっていると難しい。

 

断る私がだめなんじゃないか。嫌われたらどうしようと思って断れないという問題があります。

 

だから、すすめる方は、断られたとき、ムカついたり、それを顔に一瞬でもだすのもNGです。

 

太郎:難しいですね。

 

有美:そうじゃないと、相手のことが好きな人はNOって言えなくなる。気を悪くしたんじゃないかと思って、自分の気持ちを後ろにまわしてしまう。

 

だから、提案する方の立場が上にあるときはよっぽど気をつけないとだめなんです。

「気が変わってもいいんだよ。」

って何回も言ってあげるとか。その優しさがないとこのバランスって難しいです。

 

ある日本人の女の子がスウェーデンの彼とつきあいはじめたときに

SEXの話がでて、女の子がちょっと躊躇したとき彼の方から言われた言葉が

 

「嫌なのに、それを隠していられるよりも、嫌なら嫌って、今は駄目って伝えてくれる方がよっぽどうれしい。」

と伝えてくれたんですって、

そのおかげで、安心して女の子は、

嫌なときは嫌と言えて、良いお付き合いができたんだそうです。

 

このように口に出して言える関係。

「断っても、あなたが悪いわけではない。断られることは悲しいけれども、それと、これとは別なんだよ。」

と口にだして伝えることが出来る関係だったらいいと思うんですが。

 

太郎:むつかしいなあ・・・・

 

山田「動画にもありましたが、お茶を入れ始めてからでも、気が変わってもいい。すべての瞬間にOKであるかどうかなんて、なかなか思い至らないし、知らない人の方が多いんじゃないでしょうか?なんか、わがままだと思われる気がしてしまいます。」

 

有美:そうなんですよ。一度いいって言ってしまったから、途中で変更するなんて、わがままだ、自分が悪いって、気持ちに蓋をしてしまうんです。

 

嫌って気持ちをなかったことにして、相手の雰囲気にあわせていく感覚についてよく考えた方がいい。

 

太郎:ビジネスの話でいうと、僕だったらツアーとかで、「やっぱり行きません。」と言う人がいるんですが、モヤモヤを解消しないで、無理に話をすすめると、結果、もし、その人が来たとしても面白くないだろうし、僕たちも嫌々なのを無理矢理つれていくのはつらくなると思うんです。

 

特に旅は、長い時間を一緒に体験して過ごすので、片一方に無理がいくと、だんだん雰囲気も悪くなるので、モヤモヤがでたらお互い責任があるからその場その場で解消するのは、凄く大事だなって思っています。

 

お茶を飲みたくなくなったというのは、お茶を勧めてくれた人のせいだけじゃなく、お茶の匂いを嗅いだら、自分の想像とは違ったからとか、

 

お互いのそれぞれの理由があると想像出来たらいいじゃないかと思います。なかなか難しいですが。

 

有美:旅の話は、ヨーロッパの彼氏のカップルと話と同じで、この場で嫌と思っている気持ちをかくして旅をすすめても、お互いに幸せでないということですよね。

 

全部に当てはめると難しくおもうかもしれませんが、詩乃さんが言ってくれたように、途中で気が変わってもいいんだ。

 

そういう人がいるんだということを認めることができただけで、関係性ってもっともっといいものになっていくのではないでしょうか。

 

山田「普通の日本人には難しいかもしれませんが、料亭とか、ミシュランをとっているレストランでのおもてなしの世界では、お客様の気が変わってもOKというのは当たり前にあったりしますね。まさにTEA CONSENTをちゃんとやっているなと感じます。本当に気持ちを聴いてくれますね。」

 

太郎:子供たちを想像すると、さっきやりたかったけど、今はやりたくないねんというのもよくありますね。そうすると、嫌っていうことを言える環境をつくるのは大事だなって思います。

 

山田「これが、セックスとなると突然難しくなるんですよね。」

 

有美:嫌よ嫌よも好きのうちって文化あるじゃないですか。演歌の歌詞とかにもあるし。

 

太郎:ゲド戦記にも「旦那さんを受け入れて」という表記があるんですが、夫婦や恋人には断りにくいものの一つとして捉えられている感じがしました。

 

山田「TEA CONSENTがドラマになっていたらいいと思います。恋愛ドラマで、その都度、気持ちを聴いてくれて、確認してくれる人の方が、優しくてかっこいいって分かるドラマを一度でも観たら違うと思うんです。それが、暴力的なAVしかお手本がないとしたら・・・。」

 

有美:これって、誘っているのが男で、誘われているのが女ってイメージ持ちやすいですが、真逆のことも実際には多いんです。

 

女の子が強くて男の子が嫌ってことも、実はすごく多いんことなんで。

ここにも、無意識の枠が働きますよね。

 

山田「そういえば村上春樹の小説では、女の人の方が積極的でという、話良く出てきていました。」

 

太郎:僕もありました・・・・・中略(詳しくは動画で)・・・・・男の子側にも、どっちの立場にもなりうるよってことをつたえなければならないと思います。

 

 

有美:あと、性被害も男の子はとても多くて、泣き寝入りするケースも多いので、男女ともに守るための話だと思って欲しいです。

 

 

山田「でも、これって、あきらめろって話でもないですよね。相手の嫌がることをしませんという話だけではありませんよね。」

 

有美:そうなんですよ。自分を大事にする。相手を大事にする。

 

お互いを大事にする。私の意見をだしました。そこから、どう関係性をつくっていくかが大事なんです。どれだったらいい?これだったらいい?っていうことを対話していく。それって素敵なことなんですよね。

 

山田「そうか。だから、対話とコミュニケーションにつきるって最初におっしゃったんですね。」

 

有美:次にスウェーデンですすめられている性同意を実現するための6つのステップをおつたえします。

  • 自分自身が自由意志に基づく行為をのぞんでいるか自覚すること
  • 相手が確実にその行為を望んでいくか確認すること
  • 相手が自分の想いを伝えることができる安全な環境づくりをきちんとすること
  • お互いが何を望んでいるか基本に関係を気づくこと
  • 自分たちが本当にその行為を望んでいるか理解すること
  • 以上の項目をセックスをする際に確認。お互いが心から望んでいることを明確にすること

 

まわりにつられてないか、自分の気持ちを自覚できるか、同意がとれているか、相手を尊重できる場ができているか、場にながされていないか、ちゃんと確認して行為に及ぶことが大事ってことすすめているんですね。

 

山田「これが素敵な恋愛ドラマでイケメンの俳優が演じて確認してくれたらわかりやすいですが、文字でみてたら、難しく感じますね。それこそ、青年男子はセックスしたくなくなるんじゃないかなって思うんですが。」

 

有美:青年男子はいかがですか?

 

太郎:まあ、青年から中高年になりつつある男子ですが。大事なことだとはおもっていて。

 

若い頃は雰囲気だったし、教えてもらってないし、やったこともないし、友人や同僚やパートナーのつたえていく難しさを感じますが、相手も感じていることかもしれないし、少しづつでも確認していくのは大事なことだなって思います。

 

いい関係が長続きすると思います。

 

山田「カップルセラピーでも使えるなと思いました。こういう関係性があればセックスのことだけなくても」

 

太郎:組織でもなんでも、一つ一つ確認していける関係をつくるって大切だなと思いますよね。

 

有美:すごいことですよね。子育てにも当てはまると思いますし。

 

山田「でも、スウェーデンはこれをやっているってことですか?」

 

有美:スウェーデンは性教育がものすごく進んでいるんです。小さなころから、細かなステップに分かれて取り組んでいるんですよ。

 

その行き着く先がこの6ステップなんです。だから、全く取り組んでこなかった日本人が戸惑うのは当たり前ですが、出来なくても、知識として入れるのは大事、いいなあと思います。

 

自分の行動も丁寧にふりかえってみると気付きがあるかもしれません。

 

 

この後、3人の気付きや感想がとまりませんでした。とても深い内容を話していますので、よかったら動画をご覧ください。

 

今回の動画なども下記のサイトからご覧いただけます。

性教育のインタビューブログ及び動画をまとめたサイト。
過去の分もページの一番下に一覧にしてあります。

学び舎性教育サイト 

このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

 

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