世界の絶景旅をプロデュースする太郎さんの現地ガイドパートナーシリーズ第三弾。良いガイドを知っておくというのは、旅を最大限楽しむための大事な要素。太郎旅の魅力の一つはユニークな現地ガイドにあります。今回ご紹介するのはオーストラリアのケイスケさんです。
太郎:ケイスケは12歳の時に家族と一緒にオーストラリアに移住し、オーストラリアのエコツアーガイドであり、エコツアーガイドを認定するエコツーリズムオーストラリア協会の査定官。そして、アロマテラピーとリメディアルマッサージのオーストラリアの国家資格を持っています。オーストラリアでは、アロマもリメディアルマッサージも医師の次の位置づけで、保険も適用されるんですよ。
「凄い方なんですね!」
太郎:空気の読まなささが凄いです(笑)。まわりを巻き込まないと生きていけないし、また、まわりも巻き込まれていくし。例えば、奈良でイベントがあって、大阪駅で奈良行の電車に乗せたのに、奈良のスタッフが迎えにいったら「乗っていない。」って言うんです。それで、電話したら、「アイスクリームが食べたくなったから途中でおりちゃった。」って。「子供か?」ってかんじでしょ?でも、みんな、ケイスケが大好きで、ケイスケの講座が聞きたくって、そんなケイスケの行動をみこして、遅れてもいいようにスケジュールが組んであるんです。
ともかく電車の乗り換えも苦手だし、手配や交渉も出来ないので他の人がしてくれます。お金はあったら、あっただけ使っちゃうので会計は奥さんへ。奥さんは本当に大変だと思いますよ。
「でも最高のツアーガイドなんでしょ?」
太郎:ともかく筋肉と植物の知識が凄いんです!それに向こうは、電車じゃなくて、車移動なので電車に乗れなくても問題ない。彼はネイチャーガイドなので、人の空気は読まなくても、自然の空気は読めるんです。だから、お客様が一番感動する、とっておきの時間を用意することが出来る。例えば、個人的に土蛍を見に連れて行ってくれたとき、途中から目隠しして、洞窟に案内してくれるんです。で、目を開いたら、あたり一面に土蛍が!それは、もう、ものすごい感動です。ただ、案内するだけではなくて、お客様が一番喜ぶ見せ方に徹底的にこだわる。演出がすごいんです。
それだけじゃなくて、施術家としてもプロ中もプロですから、旅の最中、施術してくれるので終わりにはみんな腰痛が良くなっていたりする。
僕も彼も料理が好きだから、手料理をふるまったりね。
出会って10年ですが、ツアーは3回一緒に行きました。1回目はゴールドコーストの北にあるフレーザー島、ワイナリーの街のスタンソープに、2回目はタスマニア一周、3回目はパースの北のエリアを、キャンピングカーやワゴンを借りてめぐったんです。
それはもう、最高に楽しい!今年もキャンピングカーでスタンソープのワイナリーめぐったり、森の中のエアーズロックって言われるボールドロック国立公園に朝のハイキングいったり、ヒッピーの街バイロンベイに行くツアーが決まっています。
ほぼ、森のようちえんのスタッフが申し込んだので、慰安旅行みたいな感じですが。
「お客様のニーズを超えるニーズを満たせる人なんですね!私もアロマの講座でお世話になったことがありますが、とても真摯で紳士な方でした。施術の知識も豊富で、面白く、わかりやすく教えてくれました。太郎さんとはソウルメイトのように仲良しですよね。」
太郎:彼とは不思議な縁でつながっています。
実をいうと、僕が大阪へ来て、森のようちえんを始めたころ、海外ツアーにはそんなに興味がなかったんです。でも、エコツーリズム協会で、京都で海外のエコツアーガイドの講演会があって、僕は、ろう者の方の手話の通訳としてよばれていきました。
しかも、その、ろう者の方は当日欠席で、僕はその講演をがっつり聞くことになったのですが、その時の講師がケイスケだったんです。その話が面白くて、僕は彼と仲良くなり、その日は会場の京都の町屋で一緒に泊まるぐらい気が合いました。
その後もメールのやり取りをしていたら、彼がある日突然、
「なんでオーストラリアにこないの?」「いつならこれる?」ってメールを送ってきて、僕は、パスポートも持ってなかったのですが、彼が家に泊めてくれるっていうし、格安航空券の案内まで送ってくれたので、行くことに。
でも、お話ししたように、手配とかぜんぜんアバウトなので、オーストラリアドルは現地で両替するっていうアテンションと住所くらいしか送ってこないんです。僕もそのころは海外になれてなく、あとから奥さんから、オーストラリアは検疫がきびしいので持っていったらダメなリストとか教えてもらったり、空港までのお迎えの手配してもらったりして、なんとか彼の家に行くことが出来ました。
でも、そこから8日間、遊び続けだったんです。朝5時に起きて夜10時まで遊んで寝るって感じです。そんな最高な日々の最後に、移住した彼のお母さんに会うことが出来て、いろいろ話していたら、なんと、
僕達、板橋区の同じ産婦人科で生まれたことが分かって!!!
いくつもりのなかった講演会で出会ったオーストラリア在住の青年と、めちゃくちゃ仲良くなって、そいつと僕は同じ産婦人科で生まれた縁があるなんて、凄いと思いませんか?
だからね、二人でその産婦人科の前に行って、おっさん二人で仲良く記念の自撮りしてきましたよ。」
どれだけ・・・。仲がいいかよくわかりました。ケイスケさんは旅のパートナーというより、太郎さんにとっては大親友、心のパートナーなんでしょうね。そんな人達と一緒に旅して楽しくないわけがありません。オーストラリアのエコツアーに興味のある方は木村太郎氏まで。
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
この記事へのコメントはありません。