中高部が学び舎の運営に携わることで後継者問題が一段落し、更なる展開を模索始めた
森の学び舎。太郎さんは、改めて、業界を俯瞰して、あることに気付きました。
太郎: オンラインのフリースクールが一気に増えていますね。
山田「確かに、ネットで検索すると一杯出てきますね!どういう方むけなんでしょう?スタディサプリとかとどう違うんでしょうか?」
太郎:不登校の方向けが主流ですね。メタバースを利用しているところも。スタサプみたいに一般的な勉強だけでなく、いろんな内容が学べるみたいですよ。
山田「なるほど、アバターをつかって、新しい自分でネット上に登校して学ぶところもあるんですね。本当の自分を守りながら、コミュニケーションをとったり、学んだり、確かにニーズがありそうですね。」
太郎:ネットのフリースクールはリアルのフリースクールで絶対必要な、場所・スタッフ・交通費などの設備投資がおさえられるから、参入障壁が低いと思います。
山田「太郎さんも検討されているんですか?」
太郎:面白いと思うんですが、その一方で、差別化が難しいようにも思うんです。
自由なようで不自由じゃないかと。
山田「どういうことですか?」
太郎:あたりまえのことですが画面の外には飛び出せないでしょ。
町や、川や、山がない。僕たちは、身体や五感をフルに扱うので、オンラインとは相性が悪い。せいぜい、打ち合わせぐらいですかね。
山田「あたりまえですがオンラインですもんね。」
太郎:そう、オンラインは簡単だから、ライバルも多い。そうすると、差別化が必要なんだけど、難しいと思うんです。学び舎のようにリアルだと、町や川や山での写真をいっぱい載せられますが、ネットだと絵代わりしないとおもうんですよね。
これ、結構、リスクだと思うんです。凄い勢いで増えているけど、一杯潰れると思います。
山田「フリースクールを長年運営してきたからこその予測なんですね。」
太郎:大手の運営に関しても気になります。例えば、角川がやっているS高N高なんかは、リアルやネットを融合し、既に社会人も含めて多くの方が利用しています。
コーチングも導入されメンターとティーチングアシスタントがついているんですが、一人のメンターが100人~200人をサポートしているそうで、それで質の確保ができるのか正直疑問なんです。
今後、お値段次第では、サービス拡充したりするのか、とか興味を持ってみています。
学校運営はリアルであろうとオンラインであろうと、どんなに良い先生をあつめても
経営が上手くいかないと難しいですよね。
山田「フリースクールの運営と言えば、オルタナティヴの運営を学べる1年コースが終了したのですよね」
太郎:そうです。学校の先生や主婦の方が参加されました。月1回、経営、法律、スタッフ運営、安全管理、天気図の見方について学んでいただきました。
参加者は、オルタナティヴスクールを開校していくにあたって、何を考えたらいいか、スタッフの雇い方、具体的な準備の仕方までリアルに想像できるようになったみたいです。
小学校にお勤めの先生方は、残業があたりまえだったり、やりたくないことでもやれる人がやるのがあたりまえだったりするので、
スタッフでさえも、やりたいことしかしないのはあり得ないと最初カルチャーショックを感じたようでした。
一般の学校こそ、オンライン講座と相性がいいはずですから、こういう風に学びに来る先生もいらっしゃるしシフトがおきるかもしれませんね。
この10年は学校以外の子供の場が認められた10年、ここからは学びの場が増えていく10年・
でも淘汰もおこなわれるから、経営基盤がしっかりしていないと駄目です。
なので、オルタナティヴスクール経営に特化した講座を2月3月にご用意しています。
【内容】
1回目
・教育者とビジネスマンの違い
・お金ってなんですか?
・資産と負債
2回目
・経費の削減はいらない。売上を考えよ
・貯信時代の経営学
・月謝を上げることは努力
3回目
・クラウドファウンディングは使えるか?
・責任という考え方
・人に任せることは諦めから
4回目
・後継者問題が継続の最難関
・学び舎の予算書大公開
・経営者になるあなたへ
【講座概要】
開催日 2月12日(日)・2月26日(日)・3月5日(日)・3月19日(日)
開催時間 20:30〜22:00
最初の1時間程度が講座。後半は質疑応答や交流
参加費 132000円(4回分・消費税込)
支払いは、銀行振込またはクレジットカード決済となります。
講座形式 ZOOMによる講座
事後配信 参加者には開催日から3ヶ月間の事後配信があります。
最低開催人数 3名から
*講座内で話の出た個人情報などについては、守秘義務が発生します。
【申込】
下記の申し込みフォームの、「経営講座」よりご連絡ください。
https://eggs-nature.net/manabiya/contact
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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