園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.102 「太郎とドラッガーの共通点」

今回、太郎さんから話を聞いているうちに、マネジメントの発明者で経営学者のピーター・ドラッガーが言っていることと、共通点が出てきました。特筆すべきなのは、太郎さんがドラッガーを読んでいたわけでなく、自然な思考や行動が、ドラッガーと共通していたこと。詳しく見ていきましょう。

 

山田「最近はどうですか?」

太郎:ともかく、見学者がひっきりなしです。今年に入って25組。2,3日に一回説明会をしていて、

スタッフも大忙しです。

見学は年中受け付けているんですが、体験の予約が取れない状態が続いています。

体験のお値段も最初は500円だったのが、2200円にあげて、4月からは3300円に値上がりさせても予約が途切れません。

 

山田「皆さん、何を見て来られるんですか?」

太郎:HPで検索されているんでしょうね。広告費は一切かけていません。池田市と伊丹市で、不登校児の受け入れができるフリースクールとして紹介はされているようですが・・・。でも、

不登校で悩まれているというよりも、オルタナティブスクールを

私立の幼稚園や小学校と同じように、教育の選択肢の一つとして

考えられた方が来られている印象なんです。

 

だから、親御さんが入れたくて必死ですよ。

「ここ、いいんじゃない?」

と強く子供にすすめている姿をみかけ、

子供が乗り気じゃない時は

「子供が自分で決めないと続きませんよ。」

と伝えています。

 

実際、来る子って

「俺、決めた!ここに通う。」

って即決だったりします。

 

山田「時代が追いついたって感じですね。」

太郎:最初のこと思うと今の情況は様変わりしましたね。

考えてみると僕は、10年単位で何かをつくっているんです。

 

ガイドを初めて10年で成熟して、森のようちえんをはじめました。

それが、10年で成熟して、学び舎となり、親子クラスから中高部までの一つの形になろうとしている。

 

だからでしょうかね、最近、まだ見えないけど、新しいことはじめようとしているんですよ。

次の10年、ガイド業でも、教育でもなく、世の中にないものを生み出したいと考えています。

 

山田「それは、どうしてですか?」

太郎:僕の場合はたまたま10年単位なんですが、

一つの形をなすと次を探したくなるんです。

そして、アイデアが浮かんでくれば、試して、繰り返す時期がスタートします。

「これかも?」

って思うものに出会うと、ガイドのときも、学び舎の時もそうでしたが、

強制的な流れが起きるんです。

 

山田「世にないものを生み出したいのはどうしてですか?」

太郎:時代が来たときにトップランナーになれるからです。

森の学び舎だって、長い間、赤字が続き大変な時もありましたが、

オルタナティヴが盛り上がってきた今、

中高部まで準備出来ているのは強いと自負しています。

 

でも、すべて、流れを読んでいたのかというとそれとも違って、

「自然の中にいれば素敵になる」

ということだけは確かだったので、

あとは、好きなことを大切にして、流れに身を任していました。

 

ガイド業だって、学び舎だって

「そんなもの、儲からない」

とずっといわれて来ました。

 

どこにたどり着くか予期できない、

海の物とも山の物とも判断つかない、

今、自分の頭の中にさえない、

 

そんなものが見つかったらワクワクします。

 

山田「それって、ドラッガーの「予期せぬ成功」そのものですね。「予期せぬ成功」は最大の機会を生み出すっていう。」

太郎:ドラッガーを意識したわけではないのですが、そうなのですね。特に今は、AIの出現で予想できる仕事は50%に減るのですから・・。 

減った分、新しく50%新しいことが生まれる枠が生まれるわけで、こんなチャンスないですよ!

古いことにしがみついていてもしょうがありません。

 

とはいえ自然に軸はおいてると思いますが・・・。

いずれにせよ、いまだ、自然を相手にするビジネスはブレイクしにくい業界なので、

 

まずは、4月からの養成講座では

その儲からない業界で食べていく方法を伝えていこうとは思っています。

 

 

このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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