園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】 VOL.47 「ペルーのジャングルツアー」

前回、台風で飛行機が飛ばない状況を乗り越えて無事にペルーへ旅立ち、マチュピチュツアーを開催できた太郎さん。そのあと、クスコから2組に分かれて、太郎さんはアマゾンのジャングルツアーへ向かいました。

太郎:アマゾンのジャングルツアーってどんなイメージですか?

「私の世代ですと、テレビで水曜スペシャル「川口浩探検シリーズ」とか・・・。(読者の大半がわからないか・・・。)ワニとかヘビとかピラニアとか危険な感じがします。」

 

太郎:ですよね。イメージ悪いんですよ。日本人はほとんどいません。だから、日本語が通じない。時差の少ない北米からの観光客が多いので英語かスペイン語です。そもそも、日本からも遠いし、ペルーの秘境ですからね。

 でも、素晴らしい体験が出来るんです。

 宿泊はTRC(ペルー南東部、マドレ・デ・ディオスの熱帯雨林にある、タンボパタ・リサーチ・センター、通称TRC。1990年代にコンゴウインコの調査のため建設されたロッジはタンボパタ保護地区内に位置していて、生物多様性が豊かな場所として有名)

エコツアー専門のロッジでして、ここが、ジャングルとは思えないくらいお洒落で綺麗なんです。

到着すれば、お手拭きとフレッシュジュースが出てくるし、バーもある。食事もおいしい。

浄水された綺麗な水が備え付けられていて、シャワーも使えます。

エコやリサイクルの考えが徹底されていて、ごみは分別でだしたり、自然にやさしい石鹸が用意されていたり。

部屋も良い部屋です。

まあ、窓ガラスがないんですが。

「どういうことですか?壁がないんですか?」

太郎:隣の部屋との壁はあります。屋根もバルコニーも。バスルームも個室になっています。ただ、普通窓があるところに、窓枠があっても窓ガラスがないんです。外とつながっているんですよ。

「ジャングルの中にあるんですよね?普通に、危険な動物とか虫とかいるんですよね?」

太郎:います。それを見に来ているんで。だから、高床式住居になっているんです。柱や壁には虫が嫌がるアロマの塗料が塗られてあるんですよ。ベッドには蚊帳をかけて寝ます。

ジャングルにいくとなるとマラリアにかかるのを気にされることがありますが、乾期(5月~11月)なら大丈夫です。予防接種も必要ないくらいです。

湿気は凄いですけどね。湿度90%くらいなんで、速乾の化繊の服でも洗濯したら2日くらい乾かない。でも、ジャングルは木陰をつくってくれますし、葉から水蒸気がでるので涼しいんです。特に朝。ジャングルの涼しい風が吹いて、ホエザルや鳥の声で目覚めるんです。森の気配を生で感じることが出来る。最高ですよ。

ここでは、ゆっくりと時間が流れるんです。朝昼晩と食事がついていて、ゆっくりと食事をしたあと、午前中のプログラムに参加できます。お昼はもどってきて、シャワー浴びて、ビール飲んで、昼寝して、午後のプログラムに参加してもいいし自由です。

バードウォッチングしたり、ナイトハイクしたり。リアル 「ダーウィンが行く」が体験できます。

「新種を探せ!」というワークショップがあって、夜にライトトラップという明かりで蛾を呼び寄せて、サンプリングづくりをするんです。それを、カナダの提携する大学で検証してもらって、新種を発見したら、名前をつける権利をもらえるんです。僕、もう、夢中になって、7種類くらい集めました。

わざわざ出かけなくても、動物もロッジのそばにやってきます。サルが来たり。

サルって、日本では珍しくないかもしれませんが、実は。北米やヨーロッパでは珍しいんです。だから、わざわざ、サルを見に来る。

そういう意味では、日本で、サルが温泉に入っているのがみられるのとか、訪日外国人はびっくりします。

「サルが!!でも、確かに、このジャングルツアーは魅力的ですね!!忙しい現代人には必要かも。南アフリカのサファリのホテルもそうでしたが、欧米人のリゾートって、発想がすごい。日本人がほとんどいないリゾートで日本人に対する反応はどんな感じですか?」

太郎:月に1度くるか来ないかなので、凄く、珍しがられます。海外では日本のアニメが有名で、憧れをもつ外国人も多いですから、ドラゴンボールとか、ジブリとか、ポケモンとか、ナルトとか、漫画読んでると会話がはずみます。

そういえば、世界中旅をしていて、僕はどこに行っても良い出会いに恵まれますね。今回も、虫の研修者と仲良くなりましたし。もしかしたら、アジア系への差別とか持っている人もいるかもしれませんが、そういう人は、そもそも、寄ってこないので会いませんし、自然を愛する人や、エコツアーするような人はあまり、そういうことを思う人はいないかもしれないですね。

このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

 

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