このインタビューは新年が明けてすぐに行われました。今回は、2023年の太郎さんの抱負についてご紹介します。
山田「あけましておめでとうございます!2023年はどんな年になりそうですか?」
太郎: いろんなことが育っていく時ですね。こういう成長のときは“無理”をしないでおこうと思っているんです。自分のペースを守りつつ、学び舎の成長を見守ります。
山田「“無理”をしないというのはどういう?」
太郎:まず、精神的に無理をしないという意味です。楽しめる範囲で、やりたい人とだけ仕事をする。特に出版記念講演会ですね。旅をして友達と遊ぶ延長ぐらいで・・・仕事する。行く先々で、山に登ったり・・・。
友達に呼ばれて月曜に現地入って、講演会1日して、山登って金曜日に帰るみたいな感じ。
山田「それはまた、楽しそうな・・働き方ですね。」
太郎:スタッフも子供達も育って、経営にもゆとりがある今年が全国を講演会して回るチャンスなんです。
この4月小学部は内部進学だけで一杯だし、中学部も一人入るだけだから、新しいメンバーが少ないのでスタッフの負担がとても軽いことが見込めています。ということは僕自身が動きやすいんです。
出版した本を携えて、日本中、教育の話をしに行きたいけど、無理に、気の合わない人や時間をタイトに、仕事しようとは思ってないのです。
出版記念講演会という大義名分で気の合う人達をたずねて日本中まわるかんじでしょうか。
山田「太郎さんのお話を聞いていると、仕事についての価値観がシフトします。」
太郎:仕事って基本的に他人を幸せにすることです。
人は誰かに関わらないと幸せを感じられない。
その対価の一つがお金だから、いっぱい、お金を稼ぎたい人は一杯人を幸せにすればいい。そして、
お金があることで安心する人は、貯金すればいいと思うんです。
僕の場合は「貯金」より「貯信」。信用を貯めたい人なんです。「信用」で生きていけるって分かっているから。
「貯金」は「お金」を下ろすだけど、「貯信」はお金がなくて困ったら、お金を借りられると思うし、お金以外のもので助けてもらえる可能性があると思う。
つまり、「仲間」がいるんです。僕が夢を持って、5億の仕事をしようと思った時にみんなから貸してもらえる気する。
だからといって、「信用」を貯めるのは、同い年や目上の人達にだけじゃないですよ。「お金」のためだけでもありません。
子供達との間にも信用を構築していき、信頼関係を育んでいっています。
山田「どうやって「信用」は貯金していけるのですか?」
太郎:例えば、講演会を例にとると、講師料を、宿泊、交通費、前後のご飯とお酒代で請け負って、
それ以上の内容の話をしたとしたら、「信用」は貯まります。
山田「つまり、お金に換算すると30万の価値がある講演会を、全部込みで、5万円くらいでやったらってことですね?」
太郎:そうです。主催者は別の機会に返したくなるし、僕が困ったときはお手伝いしますといってくれるんです。これの繰り返しです。
山田「お返しを狙っているわけでなくて、そういう人間心理のシステムがあるということですね。求められる以上のものを与えられるときは与えると、信用がたまるという。」
太郎:そうです。銀行の預金銀行の預金は増えなくても、預信銀行の預信は貯まっていくんです。
年末年始、実家でコロナにかかったとき、妹夫婦にお世話になったのですが、何かお礼をしたいといったら、ベーコンでいいって言うんです。最高に美味しいベーコンを返そうと思いましたよ。
山田「困っている人を助けることも信用がたまるということですね。」
太郎:だからといって、サービスや商品をなんでもかんでも安くするという話ではありません。
以前からいうように、ビジネスはできるだけ高い値段をつけて、それに見合った以上のものを提供するよう努力しています。
山田「それが、経営努力だって以前おっしゃっていましたものね。子供達に信用を貯めるのはどうしてですか?」
太郎:仲間をつくるのに年齢は関係ないからと、若い人にいろんなかたちで支援する場合、極端な話、僕に何かしらもどってこなくても、次の世代を豊かにするためにつかってもらえるならいいんです。
将来性を感じる物を応援したくなる。そういう意味で、ほんと、若いって得ですよ。
それだけに、子供達には受け取り上手であって欲しいですね。
山田「なるほど、大人は与え上手、若い人は受け取り上手が大事なのですね。最後に、海外ツアーについて、今年はどうなりそうですか?」
太郎:海外旅行は6月はペルーに下見にいって、9月はカナダでオーロラツアーを開催する予定ですが、アメリカ入出国がいろいろ大変で、完全にオープンにならないとなかなか、あちこち行けません。
飛行機、宿が安心してとれないと、人は旅に行きたいと強く思えないし。
「旅に行きたい」という気持ちが強い人が集まるには、まだまだ今年は条件が整っていないですね。
まあ、だから、そういう意味でも
今年は“無理”をしないんです。(笑)
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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