2022年秋にお伝えしていた通り、太郎さんは森の学び舎の引退を見据えて、運営を中高部の子供達が引き継ぐかどうかを、年末までに答えをもらいたいと投げかけていました。その結果が出たんです!
太郎: 中高部8人のうち4人が運営してもいいと手をあげてくれました!
山田「おめでとうございます!つまり、森の学び舎の存続が決定したのですね?」
太郎:はい、いよいよ、動き始めるんだなと感慨深いです。
とりあえず、僕がやっていた保護者対応からやってもらおうと考えています。
山田「といいますと?」
太郎:親御さんが活動でわからないことを問い合わせしてきたときの対応です。
自分達はこういうつもりでやっているとか。実際に学び舎で活動している立場から
話してもらう方がいいと思うんです。
現在、入学説明会は動画で見てもらっていて、そのあと、見学に来るんですが、みんな、自宅に帰ってから、細かな疑問や質問が湧いてくるんです。
持ち物は何が必要か?
朝の集合場所までどうやって行くか?等です。
そんなの、子供達の方が詳しいんですよ。
もちろん、スタッフが立ち会って間違ったこと言わないかは確認しますが・・・。
あと、保護者の要望を全部聞くとポリシーとずれてしまうので、悩ましいところでしたが、
子供達が対応してくれると、
本当に自主的に活動するのに必要なことを知っているので、
持ち帰って、現場に一番近い立場から検討することができます。
例えば、飛び級の相談とか、その問題点もメリットも一番彼らが知っているんで。
スタッフに立ち会ってもらいながら、質の高い会議をすることも可能です。
山田「子供達が自主的にやりたいことは?」
太郎:子供達は親子クラスのスタッフに入りたいみたいです。
実際、年末に親子クラスに彼らが入ってみたんですが、楽しかったみたいです。
スタッフから、彼らが、親子クラスの子供と上手に遊ぶし、帰る頃には手をつないで
歩いて帰ってきたと報告をうけていました。
山田「他の4人はどうなるのですか?」
太郎:いままで通りです。学び舎の運営は彼らの空いた時間で、必要な時だけやっていくので、そんなに支障はないと思います。
中高部の中に、やりたい人間だけが参加する学び舎運営部という組織が出来た感じ。
山田「なるほど、部活みたいなかんじかな?」
太郎:手探りですが、トライアンドエラーで2年間ぐらいかけてやり方が確立されると、
いろんなところの見本になれるのではと感じています。
それと、中高部が受け継いでくれることが決まったので、学び舎を閉めなくて良い。
だから、新しい展開にむけて投資もできるなと思っています。例えば、中高部の人数を増やしたり、
活動スペースをつくったり、スタッフを増やしたり!!
山田「活動スペースって?照乃ゐゑ以外に考えているということですか?」
太郎:醤油づくりが出来るスペースとかね。麹室とか、お世話をするときに寝泊まりする部屋とか。樽を置いておくスペースとか・・・。
前向きなことに投資できるっていいですよね。継続性が生まれたからこそ考えられることです。
新体制にむけて、多くの可能性が生まれ、嬉しくってしょうがない感じの太郎さんでした。
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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