園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.92 性と生のおはなしシリーズ#6 「妊娠・出産編 」

太郎さんと助産師の辻本有美さんによる「性と生のお話」。今回のテーマは

「妊娠・出産」 性と生の核となる部分の一つですね。

 

トピック1【着床】

有美:卵子は毎月1000個つくられて、その中からの一個が排卵されます。

0.1mm、細いシャーペンの芯ぐらいの大きさです。

精子は何億が一度につくられて、卵子の膜を破って、一番最初にたどり着いた子だけが受精できます。

これは、子供たちも興味をもってくれるところですね。

 

トピック2【妊娠初期】

有美:16週つまり4ヶ月までが妊娠初期。この期間をすぎると胎盤がしっかりします。

でも、流産を気にして、大事にしすぎて、あまり、家から出なかったり、動かなかったりすると

血流が悪くなってかえってよくないんです。

だから、特に何もないなら通常の生活した方がいいんですよ。

ともかく、妊娠だけでなく人間は血の巡りが良い方がいいんです。

 

太郎:ちなみに、われわれ男性として気になるのは、

「いったい、いつ、まわりに伝えたら良いのか?」

が気になるのですが。

もちろん、人によるとは思うんですが・・・。

 

有美:安定期に入ると流産のリスクも減るし一般的には16週以降の方がいいのかな。

 

それまでは、あえて言わない方が多いかもしれませんが、

職場では、本当に初期は辛いときもあるし、周囲に分かってもらった方がいいのかなと思います。

 

妊娠がわかった段階で伝えられる社会になっているといいなと思います。

 

太郎:僕ら男性は全くわからないので、つわりとか辛いって聞いているし、初期の段階で知っておいた方がいいのかなって感じています。

 

有美:詩乃さんは、つわりはいかがでしたか?

 

山田:(切迫流産の体験を話をさせていただきました。よかったら動画でご覧ください。)

 

有美:やはり、初期は、つわりがあると体が辛いし、私も周りの人に知っていて欲しかった。

私の場合は言える環境にありましたが、男性もいろんな妊婦の状況があることを知って欲しいし、カミングアウトできる社会になっていくといいなと思います。

 

山田:流産したときにそれを人に言うのは辛いので、なかなか、妊娠ってカミングアウトしにくいですが、妊娠初期は、命をはぐくめるかどうかの瀬戸際なので、周りの人には知っていて見守って欲しいですね。

 

有美:芸能人も安定期に入ってから発表しますが、きっと周りの人はわかっているでしょうしね。

 

わかってもらってないと、つわりがひどい人は大変ですから。

出口のない、終わりの見えない、船酔いみたいな・・・。

 

太郎:この話は、男性も知っておかないと、わからないですからね。

 

山田:そうですよね。女性は妊娠すると、こんなことがおきるんだって男性に知ってもらっていないと、つきあっていた状態の綺麗な女性だけをイメージされていたら、

心ない言葉をかけてしまうかもしれませんよね。この時期のパートナーが女性にする心のケアってとても大事だと思います。

 

有美:この辺のところは男性に心得てもらってないと、大失敗するかもですね。 

妊娠初期のつわりのしんどい時と産後直後の育児でドロドロになっているときに奥さんへ配慮が良ければポイントがすごく高いし、悪ければ後々まで言われるなって思います。

 

山田:それがきっかけで離婚って、結構ききますよね。

 

有美:だから、私はお産の振り返りが大事だと思っていて、旦那さんのことだけでなく、

自分のお産にまつわる良かったこと、悪かったこと、もやもやを全部、産後に吐き出しておいた方がいいんですよ。 

そうでないと、ああすればよかったとか、何回も、何十年後もぐるぐると同じところに思考がもどってきてしまいます。

 

山田:そういうのがあるといいでしょうね。ともかく、妊娠初期と出産直後は男性は離婚の危機が潜んでいると思って、心して奥さんと関わって欲しいですね。そういうことを教えてくれるお父さんの学校があった方が良いんじゃないかとおもうぐらいです。

 

太郎:よく分かりました(笑)

 

トピック3【妊娠中期】

有美:中期のポイントは、もともと人間にはものすごく生きる力があるということを強調しています。

この時期、赤ちゃんは弱くて守ってあげるしかない、力のない存在だけではないと知る事ができます。

まず、赤ちゃんは、自分で生きるための練習を始めます。

例えば、指をすっておっぱいを吸う練習をはじめてみたり・・・、

 

羊水がよごれてきたとき、赤ちゃんは自分で羊水を飲んで綺麗にして

余分なものをへその緒を通じてお母さんに返してみたり。

きれいな羊水にしておしっこにして出していってるんですよ。

 

山田:それは知りませんでした。

 

有美:誰からも教えてもらったわけではなく、そういうことを赤ちゃんはするんですよ。 

大人になると、病院の先生に教えてもらって準備しますが、赤ちゃんは出産間近になったら出産の準備にはいったりとか、お腹の中では快適に生きられる準備をしているんです。

お母さんは、安定期に入って、活動的になったり、どんなお産がいいか考えられる時期なので、私は妊娠を楽しんでもらいたいです。いままでやっていた趣味を再開したり、踊ったり。

 

私、フラメンコやっていたんですが、妊娠中は重心が自然と低くなるのでいいんですよ!!

 

山田:旅行はどうなのでしょうか?太郎さんにツアーでは妊婦さんがいらしたことありますか?

 

太郎:今のところないですね。旅行から帰ってから妊娠が発覚したことはあるでしょうが。

 

山田:できちゃった婚の新婚旅行とか有美さんはどんな風にアドバイスされますか?

 

有美:実は私も妊娠中にバリに行ったんですが、フライトがキツかったですね。

 

太郎:おなかに入っているわけですからね。圧迫されますよね。

 

有美:そうですね。そして、やっぱり血流が滞るわけなので、長時間のフライトはよくないですよね。

もちろん個人差があるので個別対応になりますが・・・無理はしない、でも、中期は妊娠を基本は楽しんでもらいたいです。

 

詩乃さんはどうでした?いままでと違う行動とったりしましたか?

 

山田:2回目のお産は楽だったので、助産院の指導のもと、ゆっくり歩いたりしました。

 

有美:私もよく歩きたくなったんですよ。大きなお腹をかかえて歩くから、回送のバスが止まったり、タクシーが止まって、乗せてあげようかとよく声かけられました

歩くことは良くて、散歩でみた景色が、お産の際に浮かんできて、助けになったりしました。

 

山田:私はスクワットしたり薪割りしたりしていました。

 

有美:スクワットは絶対した方がいい!

 

山田:あと雑巾で壁を拭いたりとか、窓を拭いたりとか。これが、お産のなんの役にたつのかとおもっていましたが、生んでから、わかりました。子育てって、ものすごく体力いるから、妊娠中の体力作りが貯蓄になって役に立つんですね。

まるで、カンフー系の映画「ベストキッド」みたいだなって思いましたよ。

 

有美:昔からの暮らしの動きの大切さに気付くって本当に大事だなって思うのですよ。

今は、体力をつけようと思うとみんなジム行ってしまうでしょ?

生活をすることで鍛えた筋肉は、お産でも使えるし、ずっと使えるなって思います。

 

山田:あと目を使わないようにしました。携帯見たり、新聞見たり、テレビ見たりすると

目で血液をたくさんつかってしまうといわれて。

 

有美:頭に血が上ってしまうんでしょうね。妊娠しないと気がつかないポイントがいっぱいありますね。

 

山田:まったくそうでしたね!

 

妊娠、出産は後半に続きます!!

 今回の動画はこちらから>>>

このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

 

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