タイトルを見て「今さら、川遊びの情報聞いても、もう夏終わるやん!」と思ったあなた、
太郎さん曰く、川遊びは、今から10月くらいまでがオススメなのだそうです。
「このあたりは、6月や7月のはじめは、水温が低いし、梅雨は増水します。梅雨があけたら、河原は暑くてたまりません。だから、川遊びは初秋がベストシーズンなのです。水温も高いし秋の方が魚も捕り易いのですよ。
キャンプも焚火が楽しい秋冬がメイン・シーズンです。
ただし、場所によるのです。その川の独自のタイミングというのもあります。
たとえば、綺麗な川で気候が良くても、ブヨが大量発生していれば入れません。
大切なのは情報をどうとるかです」
「私も、今年、綺麗な川で初夏にブヨにやられて、痒くて痛くて腫れあがって酷い目に会いました。でもそんなの、誰にきけばいいのでしょうか?」
「僕は、観光協会や出来れば地域のおじいちゃん、おばあちゃんに、遊ぶのに安全な川を聞き、さらに、その川のどこがあぶないのか、毒虫や毒蛇はいないのか聞きます。
虫だって、ずっといるわけじゃない。時期をはずせばいいのです。
自然の中で快適で安全にいようとするなら、情報をとって、自然のリズムやサイクルにあわせるしかないのです。
僕のエコ・ツアーも全部一緒です。
現地の人に話を聞いてベストのタイミングでツアーを組むから、最高の景色を堪能してもらえるのです。
土日だ、夏休みだと、人間の都合にあわせないのです。
もし、どうしても、その日しか休めなくて、自然と遊びたいなら、その日がベストシーズンになる場所を探すしかない。」
「川を楽しむには、まず、情報と時期選びが重要ってことですね。そのほか、どんなものを持って行けばいいですか?」
「僕の場合は、ホホバとアロマでつくった虫よけや日焼け止め。前回、ご紹介した救急箱。鉈(なた)」
「鉈(なた)・・・?なんですね。」
「ナイフじゃ、薪は割れないけど、鉈一本があれば全て出来ると、僕もアウトドアの師匠から学びました。
あとは、テント、寝袋、エアマット、食糧、水、火を起こすもの・・・。他、普通にみんながもっていくものですね。」
「前の避難の際にも出ていましたが、エアマットってなんですか?よくある銀マット?」
「テントの中に敷くエアマットです。空気いれたら、厚さ2cmくらいになるやつ。
エアマットの2cmで銀マット5枚くらいの効果があります。
しかも銀マットよりも軽くて、空気抜けば運びやすいのですよ。
睡眠は大事ですからね。僕は、寝袋も季節にあわせて4、5袋もっています。」
「睡眠が大事なのはわかるのですが、マットでそんなに違うのですか?」
「寝袋だけだと、冬は特に背中が寒いんですよ。
昔ね、上高地の仲間と-10度の環境で、背中にカロリーを測る装置をつけて、銀マットを使ってですが、4枚で寝た時と10枚で寝た時の消費具合を調べたのです。
その結果、10枚で寝た人は、だいたい、ご飯茶碗1杯くらいのカロリーを消費し、4枚で寝た人はご飯茶わん10杯のカロリーを消費しただけでなく、寒くて眠れなかったそうです。
全然違いますよね。サバイバルだったら、生命にかかわってきます。
このときね、マットは大事だって思ったのです。」
なるほどなあ・・・。自然は変えることが出来ない。ならば、人間があわせていく。でも、ちゃんと要所要所は備えて、我慢はしない。
自然と良い距離感でお付き合いする極意をお聞きしたインタビューになりました。
次回もお楽しみに!!
※このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、
太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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