電気工事士の資格取得にチャレンジした太郎さん。勉強時間を獲得するために、無駄に動画を見る時間を意識して削ったそうです。そこで大きな気付きがありました。
太郎:人間は頭があるのだから、使った方がいいし、考えたことを形にするって面白い。自分だけでなく、だれかが形にするのを応援するのも楽しいです。僕の場合、それが自然と触れあえることだったら最高です。
でも、最近の社会は、過去最高に動画コンテンツが普及して、しかもコンテンツレベルがあがってずっと美味しい料理が出され続けている状態で人間が骨抜きになってしまいました。
あるインフルエンサーも言っていましたが、面白いエンターテイメントが24時間好きなだけ観られる時代は人間の心が肥満になってしまって、何もやる気が起きなくなってしまう。
飽食があたりまえになってしまうと、ずっと食べ続けて、肥満になるのと一緒です。
山田「わかります!わたしもU-NEXTで、みたいドラマを見始めたら、偉いことになってしまいました。あれ、心が肥満になっていたのか・・・。実際、ぽっこりお腹がでました!」
太郎:実際、僕も、自分でも気がつかないうちに「おすすめの動画」を観たり、「時代に遅れてはいけない」と余計なことに時間を使っていました。
今振り返るとちょっと中毒だったのかとも思います。
YouTubeは一種の道具です。
道具は便利で、鉈一つでも、使いこなせば、何でもつくりだけますが、使いこなせない人に渡すとボロボロにして返されたり、下手したらケガをします。
YouTubeは勉強につかえるすごい武器で365日無料でいつでもどこでも勉強ができますが、楽しむだけにつかうと下手するとくだらない動画をだらだらと見続けることになったりもします。
山田「道具は使い方を教える必要があるということですね。刃物を危ないと使わせないといつまでも、あたらしいものがつくりだせない・・・。うちの娘が料理に抵抗がないのは、太郎さんところの森のようちえんで、2才から包丁もたせてもらって料理を教えてもらったからで、本当にありがたかったです。」
太郎:そうです。同じようにYouTubeも使い方を教えてあげればいいんです。禁止してしまうと、
「大人に隠れてみるのがYouTube」
となって、せっかく勉強につかえるのにもったいないことになります。
やりたいことがみつけられれば、YouTubeで検索して楽しく学べるんです。
必要な道具はアマゾンで揃います。
分からない言葉や、わからない公式は、テキストには載ってなくてもYouTubeが分かりやすく教えてくれる
電気工事士なんて、今までなら高専とかいかないとなれないとおもっていましたよ。
山田「ほんと、いろんな動画があがっていますよね。発信する方も観る方も、YouTubeはみんなの思いを受け止めてくれる場になりましたね。」
太郎:勉強のハードルが下がって、地域での教育格差がなくなったのは間違いない。
だから、やる気が一番大事なんです。好きなことや物をみつけるのが大事な時代。
モチベーションを維持できるかにかかっています。でも、おなじYouTubeも目的もなく見続けると心が肥満になって、考えることが出来なくなる。
今はマイクロソフトやグーグルやアップルを全員がつくる可能性があったインターネット黎明期と同じで、
YouTubeが充実しているおかげで、いくらでも資格取得できるし、新しいコンテンツを生みだせる時代となりました。
ビッグチャンス到来です。受け手オンリーで心を肥満にしている場合ではない。
矛盾するようですが、一回惰性で動画を観るのをやめて、ダイエットして、今あたりまえにあることに、疑問をもったり、あえて不便さを感じてみたり、するのがいいと思います。
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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