さつきやま森の学び舎では2020年6月から2,3ヶ月に1回、性教育に詳しい専門家の助産師を招いて、スタッフや親子に性教育の時間をとっています。その内容が素晴らしく、要望が多いので今後このブログの場や動画を通じて皆様にお届けすることになりました。
山田:「まずは、講師の辻本有美さんの自己紹介をお願いします」
有美:現在は女子大学の保健室勤務や兵庫県下の小学校で性教育の「いのちの感動体験」クラスを行っています。また、助産師への相談を電話で受ける活動や地域の妊婦、新生児の家庭訪問も行っているのでフリーランスの助産師といったかんじでしょうか。
山田:「森の学び舎とのなれそめは?」
太郎:最初に入った子供たちの年齢が思春期に入り始めて、保護者から性教育の導入の相談があったんです。
それで、地元池田の飲み仲間の助産院の方にご相談したところ、辻本先生をご紹介いただきました。
有美:助産師は、病院、産院勤務からスタートすることが多いんですが、だんだん
「お産」「おっぱい」「性教育」といった大きく分けて三つの得意分野にわかれて活動するようになるんです。私は「性教育」が得意分野だったので白羽の矢が立ったのだと思います。
山田:普段は女子大で保健室勤務なんですね?
有美:そうです。小中学校で性教育の授業はあるんですが、一番相談したい大学の時期には
相談できるところがないと気がついたんです。
保健室からはじまって、今では授業もさせていただくようになりました。
山田:そして、学び舎で取り入れて半年、皆さんの反応はいかがですか?
太郎:僕自身が恥ずかしがらずに話せるようになりましたね。男の子から相談もうけるようになりました。
スタッフからも、
「ちゃんと知ってるとおもってたけど、全然知らなかったことに気がついた。」
など評判も上々です。
こういう、ちゃんとした性教育の情報って日本では、なかなか、みつからないんです。
当事者の子供も親もおそらくネットで検索するでしょうが、何が正しい情報かということも判断できない。
だから、産婦人科を経験された助産師さんで、現役で「性教育」を伝えている方という信用と学び舎のサイトの信用。
これらをベースに安心して、性教育の情報に触れてもらえる機会をつくりたいと考えました。
有美:年頃の子供にどう伝えるかが入り口なんですが、それを考えることが、お母さん、お父さんが性と向き合う機会になります。
そして、たいていお父さん、お母さん自身が、ちゃんとした情報を自分が知らなかったことに驚かれます。
「生理」ひとつ、お母さんの考え方、取り組み方が自分にとってどうなのか考えが変われば、子供の性への取り組みは変わります。それは、命の大切さに気づくことになり、子供との関わりもよりよく変わることになれば本望です。
次回からはじまります。この「性と生のお話」、インタビューの模様を動画で有料配信することも検討しています。すでに収録がはじまったのですが、すごい濃い内容で目から鱗が落ちる思いがしました。
楽しみにしていてくださいね。
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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