太郎さんは、いいなと思ったものはすぐに取り入れ、検証したら、すぐにみんなに分け合います。
最近、よかったのが、ZOOMの朝活。さっそく、スタッフミーティングに取り入れたところ大好評だったので、さっそく、これを、保護者も一般の方にも公開しようとしています。
太郎:コロナの前までやっていたスタッフの朝礼を6月22日朝6時からZOOMでスタートさせました。この時間って、意外と使えるんです。聞くだけでもいいので、朝食つくりながら、通勤しながらミーティングに参加できる。
ここでやっていることが、手前味噌ながら、なかなかよくって。
コネクションプラクティスと慶応義塾大学大学院 教授の前野隆司さんの「幸福学研究」をベースにミーティングを実施しているんですよ。
まず、今の状態(頭、身体、心がどんな状態か)を感じるんです。
評価ではなく、感じる方です。
そのあと、今日を幸せにする質問をします。
そのとき、前野さんがいう、4つの幸せ因子を使うんですが、
やってみよう(成長)
ありがとう(感謝)
なんとかなるさ(前向き楽観)
ありのまま(人の目を気にして自分らしく)
これらがバランスよく満たされていると幸せだというんですね。
で、聞きます。
「今日は、この4つのうちどれを強化したいですか?」
例えば、
「やってみよう。」
にしてみると、その日一日、
その人は挑戦する枠の中にいるでしょう?
そうすると、
「やってみよう」が満たされて
幸せになるんです。
今で、3日目なんですが、(取材日6月25日)みんな、
かなり前向きになるし良い効果を生んでいます。
本当に幸福度があがるんですよ!!!
だから、これを、保護者にも参加してもらったらどうかと思っているんです。
そして、
保護者に評判がよかったら、一般の方にも開放しようかと思って。
「一般はおいくらぐらいで?」
太郎:無料です。自主参加できるよう場を提供するだけです。
幸せになる人が増えればいいなって。
幸せといえば、僕らが行っている学び舎活動も、
人を幸せにする教育方法だと思っていますが、
それを、脳科学的に説明してくれた本があるんです。
元ソニーの上席常務で工学博士の天外 伺朗さんこと土井利忠さんの「教育の完全自由化宣言・こどもたちを救う七つの提言」
なんと、驚きなのがこの本2007年末に発売された本!!!
現代のエリートたちは「大脳新皮質シンドローム」という持病をもっていて、それが日本人をだめにするという、科学者の立場からの教育提言書なんです。
ざっくり説明すると、今の学校では、計算、現語、理論、など大脳新皮質を鍛えて、人間らしさを形成していってるとおもっているけど、それは人間らしさではないって話。むしろ、原始脳といわれる偏桃体や海馬や脳幹を育むことで人間らしさを育むのではないかと。
そのためには、身体をつかって遊ぶのが一番有効だよって説明してくれています。
知性と呼ばれる大脳新皮質が出来て300万年くらいですけど、
感性と呼ばれる原始脳は35億年の歴史があるんです。
古い脳とか言われてあんまり重要視されていなかったけど、
ここを活用するのが大事だって。
ストレスかけて勉強するんじゃなくて、楽しく、気持ちよく、進んでいくのが大事だって。
そうしないと大人になった時、創造性が出ないんです。
大脳新皮質では、新しいことや道端に咲く花は発見できないんです。
ものすごく処理するのにエネルギー使うから、
出来るだけ、消費を少なくしようとして、
さぼろうさぼろうとしてしまう。
学び舎の子供は町にいれば大脳新皮質を使うので、
それで十分。
あとは田舎の緑の中で、原始脳をフル活動させて
アイデアを生み出す力を日々育んでいます。
僕自身、今回のコロナ自粛で、
やらなければならないことがなくなって、
料理とかクリエイティブなことばかりしていたから、
かえる組とか朝礼とか、更に、
シニアむけのプログラムとか、
どんどん思いついているんですが、
古い脳を刺激し続ける効果を実感しました。
それにね、
大脳新皮質の感じる幸せって、
地位、財、物欲的な
人と比べる優位性とかなんですが、
幸せを感じる時間が一瞬の
短いスパンの幸せなんです。
ずっとおいかけて、勝ち続けていかないと駄目。
僕が相談にのるお母さん達もほとんど大脳新皮質系に関する悩みです。
年齢的に、他の子にくらべて
あれが出来ない、これが出来ない。
落ち着きがないとか。
もっと、お母さん達が幸せになって、
ゆったりと見守られたらって思ったんですよ。
だから、朝礼です!
お母さんが幸せになる朝礼!!!
朝から、お母さんがお弁当つくりながら
「私は今日、こんな風にしあわせになろう!」
って思って、お母さんがご機嫌に一日をすごせたら、
家族はみんな幸せになるんじゃないかなって思っています。
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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