園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.126 「古民家買うための資金調達方法が神!」

中高部が学び舎の運営に携わり、かりに太郎さんが辞めたとしても学び舎が存続することが分かった太郎さんは、設備投資に意欲的になり、醤油づくりを心置きなくやるために、なんと池田に古民家を購入したそうです!!

 

 

山田「急展開ですね!どのくらいの大きさなのですか?」

 

太郎:土地が20平米、二階建てで、離れあわせて8LDKです。

 

とりあえずは天井を一部綺麗にしたり、トイレの修繕、ガスを引いたりして、薪でたくお風呂つくったり、ペレットストーブを追加で設置したりしようかと思っています。

 

木工工作室や、子供が外で遊んでいるときのために、外のトイレも増設したいと考えています。

 

障子やふすまを張り替えたり、壁に珪藻土塗ったりは子供達と作業すれば、修繕も自分達でできるようになるんですよ。寝不足になるぐらい日々、情報を収集しています!

 

山田「楽しそうですね!資金はどうされたのですか?」

 

太郎:1月20日に情報が入って、内見して、地域の方と相談して、買える情況がととのったので、

資金集めを始めました。

 

リフォームも含めて1200万必要だったんですね。それで、保護者にむけて2月11日に説明会をおこなったところ、10日もしないうちに身内だけで1200万集まりました。

 

山田「!!!すごくないですか?どんな条件なのですか?」

 

太郎:利息は1%最長7年満期で、出来れば、5.6年で返す予定です。

 

子供達が使う場所なのでと100万円単位で貸し出してくれました。

 

山田「まあ、確かに、定期だったらそんな単位ですよね。銀行より金利良いし。でも、信用がなかったら出せない金額ですよね。他に何かクラウドファンディングみたいにリターンがあるんですか?」

 

太郎:修繕に関わったりとかできます(笑)お金を出されてない方もですが。

 

山田「お父さん達にすれば、秘密基地を作る感覚ですね。」

 

太郎:それに、池田に拠点が出来れば、能勢への行き帰りのバスの時間がいらないので、子供達の遊ぶ時間が増えるんです。遅れても市内のバスで普通に来れますし。駐車場も用意するから車でも気軽にこれる。

裏山も借りられるし。保護者とスタッフが話す場も出来ます。気軽にあつまれる場があれば、共同作業も色々出来るんです。

 

ウーファー制度復活して、外国人の方受け入れてもいいし。

 

チャレンジしたいこと全部チャレンジできるんです。

 

周りに知り合い多いし、池田の議員の半分はお付き合いあるし

 

都会のメリットを享受しながら田舎のメリットが得られる

 

 

山田「残りはどうするんですか?クラウドファンディングとか?」

 

太郎:うちはクラファンはしないですね。メリットが少ないんです。

 

計算したら、手数料に税金もとられて、リターンだしていたら、よくやって半分ぐらいしか集められないことが分かったんです。

 

しかも、集めるのが大変で、リターンの発送にも手間がかかる。

 

山田「では、寄付を募るのはいかがですか?」

 

太郎:うちは、一般社団法人なので、寄付する側の一般寄付金の資金算入限度額は所得基準額と当期所得金額の4分の1なんです。

 

つまり、資本金1000万で1500万の所得の会社なら、10万円しか税務処理で資金と認められないという。

 

山田「免税分がすごく低いんですね。」

 

太郎:さらに、寄付をもらったとしても、売り上げとして計上されて課税対象になるんです。(非営利型法人は別) 認定NPOとか公益社団法人だったら別ですが。

 

その点、個人間の貸借は借用書があれば出来るし、金利は自由に設定できるし、借金だから売り上げに入らないので、税金がかからないんです。

 

山田「1%は銀行金利より高いですが、クラファンに払う手数料と比べても段違いですね。」

 

太郎:クラファンは思いが強いスタートアップの会社なら認知を広げるためにいいけど、うちのように基盤のある会社にとっては、正直、時間と手間をとられて面倒くさいです。

 

今回は、1本のメールとズーム1時間だけですよ。しかも、そんな難しいこと話していない。場所とか、間取りとか、新しくできることの可能性を話しただけです。

 

山田「信頼もすごいけど、そもそもの発想が天才的です。今後のスケジュールは?」

 

太郎:3月9日に引き渡し、関係者向け内覧会を行って、どんな風にしていきたいかアイデア募集します。

 

それを元に大工さんと精査して、4月はじめから工事です。

 

子供達の移動は、子供達のタイミングで行えたらと思っています。

 

山田「信頼貯金が相当、貯まっていますね。」

 

太郎:しかも、今年は弁護士さんの保護者がいて、書類をみてもらったし、電気工事も、ガス工事の仕事している保護者がいるんです。

 

照明にこだわろうかと思っていると、照明で賞を取ったひとがいて

 

これも身内でまかなえてしまう。しかも、お父さんの格好いい姿をみせられますよね。

 

 

山田「すごい勢いですね。」

 

太郎:こういう瞬間のためにいつもは動かないのかも。スタッフにまかされる環境だったからできました。久しぶりに働いた感じですね。やりたいことなので楽しいですけどね。

 

 

 

 

このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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