【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.135「空き家問題を太郎はこう考える」 山田「実は、実家が空き家になりまして、運用について考えているのですが、第一種低層住宅専用地域で、いろいろ難しいんです。太郎さんも今回、古民家を学び舎用に購入して、いろいろな壁にぶつかって、手放すことになりましたが、今の日本の空き家問題、どうお考えですか?」 太郎:そもそも、空き家問題は、人口減少が影響しているので、人口増加にならないと解消できないと思います。 山田「でも、それは先進国の問題で、インドとかアフリカとか人口は増加していませんか?」 太郎:実はインドでさえ、人口は減ってきているんです。 世界的に見ても人口は減少中です。アメリカは移民政策があるので、増えていますが・・・。 でも、そもそも、ある文献によると、日本の人口は3000万人がキャパだとも言われています。 世界レベルでみても、14億から20億ぐらいまでが地球の森林を壊さないで農業で暮らせる人口なんだそうで。もしかしたら、18億ぐらいまで減っていくかもしれません。 山田「人口減少すると自然が戻る・・・。確かにそうなんですが。。。。空き家問題どころの話ではなくて、すごく怖いように思います。」 太郎:陰謀論とかそういうことではなくて、実際に数字をみれば、普通に起きていることなのです。 実際、田舎では空き家が増えていますが、行政が、家をあけて、町に住むように、すすめているところもあるんです。 山田「どういうことですか?」 太郎:スマートシティ構想といって、 おじいさんが山の中で一人でぽつんとくらしていても、水道もガスも電気もおくらないとだめでしょ。これって、地方自治体からしたら、すごいインフラのロスなので、おじいさんを説得して町に引っ越してもらう動きがあるんです。 山田「なんか、ひどい話に聞こえますが、行政的にはそうなのでしょうね。」 太郎:自給自足して、すべてのインフラを自分でつくりだせるなら問題ないんですよ。 実は、海外ではそういうことはよくあります。 とんでもない大富豪は、大自然の中に、豪邸をたてて、そのインフラは全部、自分達でつくりだしたりしています。 山田「『メディア王』というドラマで長男の家が砂漠のど真ん中でそんな感じでした。 太郎:イエローナイフでもロケーションを求めて家をたて、下水処理も、水上飛行機ももっている富豪がいました。 山田「でも、日本では、空き家をあきらめるしかないのですね。」 太郎:いまのところ、決定的な利用を思いつく人がいないので、世界中で問題になってるのでしょうね。思いつけたら、お金持ちになれるかもしれません。 山田「人の困っているところに、商機ありですね!」 太郎:ただ、昔と今の大きな違いは、家事にかける時間が減ったということ。それぐらい文明が発達したので、田舎暮らしするにも電気をつくるのは必須条件でしょうね。 山田「なるほど、そういう意味でも太郎さんが電気工事士になると、いろんなところで生活出来る事になるんですね。」 太郎:そうですね。僕が住むなら、思いっきりの田舎ですね。能勢でさえ中途半端だとおもうぐらいで。それか、便利な都会でもいい。 僕の将来の生き方は、多拠点に家を持つかもしれないと思っています。 ワーケーションとか家以外の機能をもった拠点を転々と。 山田「ワーケーションの施設も増えていますよね。」 太郎:ワーケーションの運用となると、地域全体のブランド化、地域にあったやり方が必要で、常にリニューアルし、アップデートしないとだめでしょうけどね。 常に新しい事にアンテナを張りながら、場所だったり地域だったりで、自分ができることをいかに提供出来るか考える必要があります。 そして、実は空き家問題の解決の鍵は、地域や家の魅力にどれくらい気付けるかなのです。 アインシュタインの話、知っていますか? 81=882=1683=2484=3285=4086=4887=5688=6489=82 何に気付きますか? 山田「89=82、72ですよね?」 太郎:そう、人間は、間違ったところに意識が行くようにできているんです。あとは全部あっているのに。 子育てもそうですが、良いところに光をあてる。 家も、土地も、地域も、かけているところをうめるのではなく、満たされているところ、褒められるところを見つけるのが、運用の鍵です。 このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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