「自己肯定感が必要な時期」自己肯定感を、学び舎では下記のように定義している。自分の、良いところ、悪いところ自分の、長所、短所こういったすべてを、自分だと受け止め、認めること。文章に書くと、大変なことではない気がするが、人は自分の短所や、悪いところを認めない傾向が強い。決してポジティブな人が、自己肯定感が高いのではなく、自分を全てひっくるめて、自分なんだと認めることができる人が自己肯定感が高いと考えている。この自己肯定感、実は恐怖と不安がつきものだ。自己肯定感とは、自分を知ることでもある。それが時として恐怖と不安を連れてくる。自分を知ると言う事は、他人との違いを知るという事でもある。人間が初めて人との違い、つまりは人と自分の間に線を引くという行為をするのが、いつだかご存知だろうか?それは、生まれる時だと言われている。今まで、お母さんのお腹の中で、のんびりと過ごしていた自分が、生まれて、自分で呼吸をし、へその緒を切られる。つまりは、初めて自分と母親の間に溝のような、川のようなものが生まれる瞬間だ。自立と言う言葉で、言われる時もあるけども、この瞬間は非常に怖いものだ。お母さんからの栄養もなく、酸素の供給もなくなる。自分が、自分の体が、ちゃんとこの世界に対応できるか、そう考えたら大人ではストレスでどうかなってしまいそうな位大変なことだ。子供たちは、そんな小さな自立を、人との間に線を引き、自分と言うものを確立することを幼少期に行っている。具体的に言うと、中学生前後までかなと思う。もちろんそれ以降にも、自立や、人との違いを感じる事は多くある。でも中学生位までの時期に比べればだんだんと少なくなっていく。それは自分ができてきたと言う事でもある。この時期に自己肯定感がどうなっているのかが大切だと考えている。自己肯定感は、最初にも話したように怖さと不安がつきまとう。それでも、前に進んでいくのが成長というものなんだと思う。そんな時期に、大人は何をしてあげられるのだろうか。ほとんど何もできないと私は思っている。ただ本当に、怖さと不安に押しつぶされそうな時に、そっと手を差し伸べる位はできるのかと思っている。自己肯定感が世の中で一人歩きしているが、学び舎では小学部の間に、この自己肯定感といっぱい向き合ってもらっている。つまりは、他者と自分の違いを理解し、その自分というもの全てを受け入れると言うこと。その成長の瞬間に、立ち会えるこの仕事は、幸せな仕事の1つだと思っている。2021年10月8日 空飛ぶ園長太郎のリンク集https://lit.link/soratobu  #森のようちえん、#オルタナティブ教育、by空飛ぶ園長太郎

さつきやま森の学び舎Instagramはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA