前回のインタビューでは太郎さんのモバイルの話でしたが、携帯に限らず、太郎さんは、便利でお得な情報をたくさん持っていますし、情報を集める能力に優れています。今回は、そのあたりを聴いてみました。
「太郎さんと一緒に旅に行くと、どこで両替すればいいとか、どこのトイレが綺麗だとか、どこが良くて安いものがあるとか、お得な情報がいっぱいですよね。ツアーガイドとして人気があるのも頷けます。」
太郎:情報は本当に大事です。特に旅は、トラブった時に、情報があればストレスかからずに、むしろお得に行動できます。
だから、僕のツアーのヘビーユーザーさんたちは、むしろトラブルを楽しみにしていたりします。
ペルーへのツアーの時だったのですが、
トロントでトランジットの際、1泊して時差ボケをなおしてから行く予定でした。
ところが、羽田から一向に飛行機が飛ばない。そのうち、ミールクーポンが配られて、空港で食べて来いって言うんです。
こういう時は、ともかく、すぐに動いて食べたい物を食べる必要があると伝えました。いつ、飛べるようになるかもしれないし、400人の人間がいっぺんに動くので、混雑するから。
食べている途中、案の定、すぐに僕たちの便の呼び出しがかかりました。
でも、ここであわててもいけません。400人が動くので飛行機にもどるにも時間がかかるからです。
この状況判断ができなければ、食事にありつけない人もいました。
結局、この飛行機はフライトキャンセルになり、日本で一泊することになったのですが、宿をとるのに指定の場所に行くとカウンターが長蛇の列。ここで、おとなしく待ってはいけません。とりあえず、お客様を列に並ばせて、僕は一番前に行って聞きました。すると、その列はタクシーのためのものだったのです。
宿の方は隣のカウンターでたった3人がいるのみ。
しかも、自分で予約するなら、その場で発行される欠航証明書をもらうだけでよかったのです。
色々なケースを考えて多めに発行してもらい、参加者の旅行保険と飛行機会社からの保証をあわせると4人で12万円の予算ができましたので、その夜は、みんなが行きたがったお台場の高級ホテル朝食付きで予約しました。本来なら、トロントで6000円の宿だったわけですから、ツアーの参加者は大喜びです。
羽田の国際線はタクシーの台数が少ないのですが、自分達で動いたおかげで、タクシーも並ばずに乗れました。
翌日、無事にフライトし、機内でほかの人に話を聞くと、福岡から来たその人は、どうしていいかわからず、結局空港で寝たとのこと。
運が悪いのではない、すべて、情報の差なのです。
「でも、旅行者としては、自分たちはツイてるって思いますよね。トラブルにあっているのに。そう考えると、情報を持っているツアーガイドって大事ですね!」
太郎:もちろん、旅だけではなくて、日常でも情報収集はかかせません。
池田では、登録しておけば、一日何回出入りしても24時間500円のコインパーキングがあるとかね。
カーシェアも、5分前に予約すれば車が借りられる。ガソリンも満タン返しにしなくていいし、ガソリンをいれたら、15分無料で乗れる権利がついてくる。もちろん、ガソリン代はレンタル会社持ちとか。
「すごく、お得ですよね。そういった情報はどこから仕入れるのですか?」
自分で疑問に思ったら調べるのもありますが、みんな教えてくれるんです。
前回お話しした、事務所でつかっているネットワークにつながっているストレージNASも、父兄から親父の会で教えてもらったものです。
僕はいいと思ったら、素直にすぐに取り入れているので助言したほうも嬉しいですよね。
そういったことが積み重なって、情報が自然と集まってくるんだと思います。
なるほど。情報を制する者はすべてを制する。なぜ、太郎さんは人気ツアーガイドなのか?どうして、会社を赤字からV字回復できたのか、わかりますね。
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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