前回、太郎さんは、このコロナ自粛中に「自分にとって大事なのは、森のようちえんや学び舎とツアー」ということに気付き、「クリエイティブに必要なのは暇」というテーマでのお話をご紹介しましたが、まさに、暇だった太郎さんが、大好きだと認識した学び舎において、クリエイティブが炸裂し、なんと、9月から
新しいクラスをスタートさせることになったのです。
太郎:新しいことを始めようと思いまして。
「たろうさんの、その言葉、何回も聞いてるので、もう、ちょっとや、そっとでおどろきませんが、
何をするんですか?」
太郎:9月から、“大人”が本気で学び舎の生徒になるクラスをつくるんです。名付けて「かえる組」
対象者は“大人”。中学生以上で、自分が“大人”だとおもっていたら参加できます。ただし、子連れの参加はできません。(子供クラスと同じで特別イベントのみ家族の参加可能)
なぜなら、“大人”が森の学び舎のプログラムで、子供にかえって、自然の中を駆け回ったり、思いっきり遊ぶなかで本当の自分を取り戻すクラスだからです。
プログラムって言っても、なにか、こちらから指図することはありません。場を用意したり、特別クラスでの体験はありますが、基本は森の学び舎の子供達と同じで「今やりたいことが一番」というコンセプトを元に、一番やりたいことするだけです。
「自分にかえる」「子どもにかえる」「人生をかえる」・・・「かえる組」
よく聞くんです。
「自分が子供の頃にこんな学校があれば通いたかった。」
って。
だったら、通ってもらおうと・・・。
「うわあ、よく、思いつかれましたね。ありそうで、なかった!そうなんです。私も、娘に森のようちえんを体験させたかったのもありましたが、自分が一番体験したかったですもの。でも、保護者でなければ、今まで大人は参加できなかったのが、誰でも参加できるようになったんですね!」
太郎:そうなんです。まあ、大人全般とはいえ、一応、メインとなるお客様のイメージはありまして、
一つは、自然活動やフリースクールに興味のある人や保育士さんや学校の先生の研修としてつかってもらってもいいし。
今までも、見学として受け入れていたのですが、やっぱり、理解してもらうには、自分が生徒になって体感するのが一番だと思うんです。
もう一つは、子供が相手をしてくれなくなった世代。今までだったら、飲みに行ったり、パチンコしたり、
大人の遊びができたのでしょうが、コロナで出来なくなりました。家で、プライムビデオやネットフリックスも飽きてきた。ゴロゴロしていると家族からの冷ややかな視線。職場もいけないし、仕事場ではない第三の自分の居場所をつくりたいと思っている人多いと思うんです。
僕も、もうじき、その予備軍ですからね。気持ちがわかるし、しがらみがなく、本気でバカできる友達つくりに来てほしい。羽釜で炊いたご飯一緒につくって食べたいですね。
「では、スタッフは太郎さんが?」
太郎:そうですね、僕ともう一人。僕がツアーに行くときも、2人くらいスタッフがつきます。そして、ここが面白いんですが、学び舎のこども達がリーダーとなって川での遊び方や、羽釜のご飯の作り方を、教えたりする予定です。」
「ええ?学び舎のこどもたちが!何年生くらいからですか?」
太郎:4年生以上ならできるかなって。中学生もいますし。先生というよりは先輩ってかんじですが、子供に学ぶ体験って新鮮ですよ。固定概念をおもいっきり外してくれると思います。
「それって、本当に今やりたいの?」
って子供に聞かれたりして。(笑う)
大人はえらくなると、自分を導いてくれる人ってなかなか会えなくなりますからね。会社の社長さんで、わざと、若い感性のコンサルつけるケースって増えているんです。
といっても、何か、彼らが特別仕切る、教えるというより、彼らにとってはいつものように過ごしているだけで、新しいお友達が入ってきた感じでしょうが。
ただ、学び舎で3歳から鍛えられ、成長してきた子供達はただものではありません。
お手伝いしてくれる子供達にもメリットがあって、「かえる組」の授業料の一部を、小中学部の活動費にあてようと思ってるんです。
「月に何回あるのですか?」
太郎:月に1回日曜日の活動と子供の学び舎と合同で行う特別イベント、そして、平日夜のZOOM飲み会に参加できます。
川遊びしたり、稲刈りしたり、「照乃ゐゑ」で古民家体験したり、餅つきに、クリスマス会、富山への冬旅
だから、月に3回ぐらいかな・・・。
「楽しそうですね。何か月間ですか?」
太郎:前期は9月から2月。後期は3月から8月を考えています。
入園金16500円、月謝は11000円。税込で、定員は10名程度ですね。
現地集合もできますし、池田駅から園バスも考えています。
「おもったより、安いですね!」
太郎:最初なので。もしかしたら、だんだん値上がりすることもあります。(笑)
今からでも遅くないから、
プライベートを大切にする時間。
自分が何を好きか見つめなおす時間。
取り戻してほしいんです。
森の学び舎の子供達と同じように、
寝る間を惜しんで、食べることも忘れて。
やりたいことを発見出来る大人になってほしい。
そんな、願いです。
とっても、素敵な取り組みが始まりますね。テレビ局がドキュメンタリーの取材とかで入ったらいいのにって思います。募集の詳細については、こちらまでお問合せください。
↓↓↓↓
http://eggs-nature.net/manabiya/kaeru
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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