園長インタビュー

【太郎さんのここが聞きたい!】VOL.115 「旅❌アート❌太郎」

前回、学び舎の事業継承について考え始めた太郎さんの頭の中をご紹介しましたが、同時に、新しいことに挑戦しようと考えていることについてもお伝えします。

 

太郎: この夏、木彫師の松並義孝さんに中高部にお仕事の話をしに来てもらったんです。話を聞いて、まず、生き様が面白かった。一緒に何か面白いことが出来そうな気がしたんです。

松並さんは、木彫りの作品が素晴らしいのはもちろん、ロックな日本画を描かれる方です。 

いまどきは、パソコンで絵を書くデザイナーが多いですが、彼は、筆で細密な絵を描かれ、失敗したらやりなおし。手間をかけて、できあがった物をイラストレーターに取り込んで製品化されたりしています。

その味わい深さに、既に、有名人の方から制作の依頼をされたり、コラボなどいろいろと活躍されているんですが、もっと世に出てもおかしくないというか、世界を相手に出来る人だと思いました。

 

今は、円安が進んでいますし、物価も海外の方が高いので、海外に販路を求めるのには良い時期だと思うんです。オーストラリアなんて物価が高く、日本と倍違いますよ。

僕はオーストラリアにアボリジニの方とつながっている友人がいて、彼らの芸術と松並さんのデザインのコラボなんて面白そうだなって。

他にも壁紙やいろいろ出来る事がりそうな気がして、とりあえず、この秋、10日ほど彼とオーストラリアに行くことにしたんですよ。

 

山田「つまり、アート関係の仕事をする感じですか?」

太郎:そうですね。ただ、アートならなんでもいいわけではなくて、僕が仕事をするなら、やはり「自然」がキーワードなんです。彼の作品には、自然崇拝や守り続けられてきた伝統もあり、共鳴するものがある。

オーストラリアのアボリジニやカナダのイヌイットも自然と共に生きる人達なので、彼らのアートと日本のアーティストをつなぐと何か良い科学変化が起きる気がするんです。

 

僕は旅が専門だし世界中に友達がいるから、日本のアーティストさんを連れて、現地のアーティストさんとつなぐツアーをしてもいいし、

アーティストと出かけて遊ぶツアーを考えても良いなとか。

まだまだ、模索はしているのですが、アートと旅を切り口に、今まで僕が培ってきた物とあわせて何が出来そうな気がしているんです。

 

山田「旅と絡めたアーティスト支援的な?」

太郎:まあ、そうです。僕はプロデュースする感じでしょうか。まだ、海の物とも山の物ともわからないですが、こういうことを考えているって、言うようにしているんですよ。

まるで、水面に石をなげるように、こんなこと考えていると。すると、いろんなものが

返ってくるんです。

 先日も東京で講演会を頼まれた時に、この話を少ししたら、旦那さんと是非会って欲しいという女性がいて、

旦那様と会ってみたら、NFT(NFTとは「Non-Fungible Token」の略で、日本語では「非代替性トークン」と訳されます。これはブロックチェーン上で管理ができるトークンの1つであり、NFTとデジタル資産を関連付けることで、デジタル資産の所有者や取引履歴の管理/追跡を可能にします。)の会社の社長だったんです。

 

山田「デジタルアートと海外展開とNFTは確かに相性がよさそうですね。」

太郎:だから、思いついたら、こんなことやりたいって言うって大事だなと思います。

「動いた人ほど運が良かったと言い、動かない人ほど運が悪かったと言う

と言う話きいたことありますか?僕は本当にこの言葉に共鳴するものがあるんです。

アンテナに引っかかった人が集まってくるし、本格的に始動すると、税理士さんとか弁護士さんとか必要になってくるだろうし。みんなですすめていけたら良いと思うんです。

 

もちろん、一人で全部やったほうが手元に利益は残るかも知れませんが、みんなが得意分野で力を発揮すれば僕は自分の時間を確保できるし、一人では一つしか出来なかったことが、人とやれば、2つ、3つと生み出せる。たくさんのアイデアをもちよって、より良い物も生み出せる。そうやって、人と人を繋いでいくと「人」が残るんです。

 

お金を残すことより良い人間関係を残すことの方が大事なんです。人さえつながっていれば、何かあったとき助け合えます。

 

山田「人とつながるのは遊びでもいいのですか?」

太郎:遊びだと会えない人がいるんです。みんな忙しいですからね。そこに多少なりともビジネスが介入した方がいろんな人と出会えます。

 

山田「確かにそうですね。むしろ、遊ぶように楽しく仕事できそう!こういう、ビジネス立ち上げの発想はとても参考になります。」

太郎:「いかに自分のやりたいことをやりたいときに力をぬきながらやるか」

が僕を導いてくれていますね。

 

このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。

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