「自己否定感を感じる年齢」


自己否定感と言う言葉に出会った。これは私が待ち望んだ言葉でもあった。

自己肯定感だけでは、子供の成長を説明できないからだ。そして今の大人の現状を説明できないから。
自己否定を始めるのは、中学生位からだと思う。ただ生きている環境、そして状態によって少し早くなっている気もするが。私の時は中学生位だったからと言うだけだ。

自己肯定感で、他者と自分を分離し、そして自分と他者を比べ始める。それを助長しているのが、学力テストと言うものだと思う。

学力テストで、日本で1番になれるのは、学年でたった1人だけ。それ以外の人は、一番にはなれない。
2番でもいいじゃないかと思うかもしれないが、一番を狙ってやっていた子供からすると、努力が足りない、才能がないなど自己否定をする要素となってしまう。

そうやって、いろんなことで自己否定を始める。これは成長段階でとても大事なことだ。ただ、自己否定をむやみに大きくすれば良いと言うものではない。

自己否定に立ち向かうのではなく、受け入れることが大切だ。

そのために必要なのは、あるがままの自分を出せる環境があること。それには安全な場と、安心な人間関係が必要だ。

だから学び舎では、そんな環境をのある中高部の準備を始めている。
自己否定は、自分1人で解決するのは難しい。必ず他者とのつながりが必要になる。それは統合と言うらしい。
自己肯定感で話した、分離とは全く逆の方向にベクトルが向いていることになる。
分離から統合へ

この流れが、新しい教育には必要だと考えている。

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