前回は、オーロラツアーの話をお聞きしましたが、日本が、働き方改革で、有給休暇を取得したり、連続休暇を取得するよう指導がはいってる企業が増えていることで、長期の旅行へのニーズが高まっているとのこと。さらに、不登校の子供が増えたことで、認知がひろがり、フリースクールへのニーズも高まっていて、エコツアーガイドも、フリースクール事業の方も好調な太郎さん。
そんな太郎さんが次に考えていることがあるというのでお聞きしました。
太郎:まず、森のようちえんや学び舎のお母さんだけではなく、一般のお母さんむけに、月1、2回
「太郎カフェ」というお茶会をしようかと思っているんです。
お茶飲みながら、僕が知っていること、子育て、今後の日本の教育、旅、経営についてでもいいし、ただ、愚痴をきくのでもいい。
家庭訪問だとハードルが高いっていう人が気軽に来れて話を出来る場をつくろうと思っています。
それと、思春期の中学生、高校生向けの場づくりも考えているんです。
学び舎は今のところ中学部はないので、卒業生が集える場になったらいいなとも思うし。
それは、どういう場ですか?
太郎:池田で、いろんな人と手を組んで総合子育て支援ビルなんかつくれたらいいなと思ってて、森のようちえんの事務所をその中につくって、日中はママたちのサロンにして、夕方3時以降からは、中高生むけにコネクション・プラクティスや円座(大切に話を聞く場)をしたらどうかなと思っています。
思春期はイライラしますが、一口にイライラっていっても、いろんな理由があるんです。その自分のいろんな気持ちに気づいてつながっていく訓練をします。
コミュニケーションにおいて、自分の気持ちにちゃんと気づくってとても大事なのに、学校では教えてくれませんよね。
思っていることをただ話せる場、泣ける場になってもいいと思うんです。
親でも学校でも話せないことを話せる場があるって、いろんな意味での緩衝材になります。
今の時代は、過渡期なんです。
私たち人間は、狩猟や農耕をして生きてきました。それが、パソコンの前に一日中何時間も座る生活になった。
心も、身体も、時代にスピードに追い付かないんです。
でも、まだ身体はいいんです。肩こりや腰痛やエコノミー症候群だといって、体操や運動をしたらいいってわかる。でも、心は、ついていけなくなっても、どうしたらいいかわからない人が多い。心の中は見えませんからね。
情報過多でみんな疲れ切っています。
車、電車、エアコン、テレビ、パソコン、携帯。
ほっとしている暇がない。ケアする場が必要なんです。
旅行に行ってもほっとしない日本人が多いですからね。
海外の人から見ると日本人ってアクティブに思われているんです。休みがとれて、旅行に来たら朝から晩までスケジュールつめこむでしょ。休みなのに、休まってない。
だから、あるとき、いきなり爆発してしまう。そういうことにならないためにも
子育て中のお母さんがほっとできる場、思春期の子供が生きやすい場を日常に提供したいと思っています。
ビルつくるってなったらお金がいりますが・・・。
太郎:そうですね。その時はクラウドファンディングも考えています。お金は何かの対価ではなく信用にあつまってくるというのが、経済を勉強したらわかったので(笑)
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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