前回、通常の学校ではサポートできない、時代の流れにそった新しい授業をその道の最前線にいるプロを保護者からつのって教えてもらえるようにする第二教育委員会というプロジェクトを、地元池田で立ち上げようとしている話をお伝えしました。
その案のもとになっている学び舎の特別クラスでは、保護者の要望を取り入れて、子供達が生きていく上で本当に必要なプログラムを提供しています。
太郎:一般の学校で苦戦している授業は英語、プログラムが最近の代表ですが、昔から苦戦していてちょっとしか教えていない授業があるんです。
それは、性教育。
小学校高学年や中学生になれば、誰もが直面する一番大事な問題を、さらっとしか教えないから、ネットなどで正しくない情報にアクセスして、社会的にも様々な問題が起きています。
保護者からの要望が上がってきて、つくったんですが、年頃の子供を持つお母さんたちはみんな、悩んでいますよ。
特に男の子のお母さん。
そういうことを話せるお父さんだったらいいんですが、そうじゃない場合も多いらしく。
学び舎では宝塚助産師さんにお願いして、親だけのクラス、4年生以上の子供のクラスと親子の一緒のクラスを用意して、どれかが月一回以上受けられるように予定しています。
「親も学べるのですね?」
太郎:お母さんが知らないことも多くて、
「勉強になる。自分達が学びたい。」
と言われています。それにおかあさん同士で、性のことを相談できる場があるのってよくないですか?
「どんなことを学んでいるのですか?」
太郎:まだ始めたばかりですが、前回は、性器を正式名をクイズ形式で教えていました。
それとか、人間の体に穴はいくつとか。女の子の方が穴が多いんだよとか。
以前は性犯罪から自分を守る観点で性教育の授業はしていたんですが、
子供達が大きくなるにしたがって、
自分の体を知って、生理から、妊娠出産までをちゃんと知識として
教えることは大事だと思って取り入れました。
きてもらってる助産師さんは、命に興味があって、ずっと病院という命の現場で働いてこられた方。
命について突き詰めた時、性教育が大事だということで、宝塚の公立学校や様々な子育てグループに呼ばれて、性教育の講座をされています。
でも、公立学校だといろいろ規制があってやりずらいそうです。
たとえばね、SEXって言葉は使ったらだめだとか・・・。じゃあ、なんて言ったらいいのかこまりますよね。森の学び舎では自由にお願いしています。
親が知りたいことや、子供にどうつたえればいいのかわからないことをリサーチしたら、2.30個テーマがありました。
知りたいことだらけなんです。
子供達は、ちゃちゃをいれたりするけど、結構真剣にきいたり。素知らぬふりしながら、おもいっきり耳ダンボにしてきいていたり。
もちろん、思春期に突入すると子供が親に話せなくなることも起きてきますが、
学び舎のスタッフにきければいいと思うんです。
学び舎は男の子が多くて、旦那さんもそういうタイプじゃない場合は、男性スタッフでカバーします。
「それこそ、学校の先生以上に、スタッフの責任重くないですか?」
太郎:それが、研修を積んできたせいか、ものすごく優秀になってて、自然とみんないろいろ出来るようになっているんです。もちろん、スタッフも性について学びますが、知識だけではなく、この場合、コミュニケーション能力が大切!そのコミュニケーション能力が抜群なんですうちのスタッフは。川遊びの時に実感しました。
川遊びの安全管理って意外と難しくて、子供達と水遊びしているけど目配りできていることが必要です。
個々が子供達をちゃんと見て、チームのコミュニケーション能力が必要なんです。
事故につながるちょっとした不安をみすごさない。
ちゃんとスタッフがばらけて、周りのようすをみていて、カバーしたり、電話をしたり、あぶないところの芽がつまれている必要があります。
今までは、僕自身が確認してたけど、今年の夏は、みんなに安心して任せられるようになっていました。
この2年、コネクションプラクティスを導入したりして、
本当にお互いの話をきくことができるようになって
困ったことがあったら、まずはスタッフで話しているし、本当に雰囲気がいい。
スタッフも子供達と一緒に学び成長してくれています。
スタッフも幸せなんで子供たちも安心して楽しくいられるでしょうね。
性の悩みまで、気軽に相談できるスタッフのいる学校、教育現場としては理想的です。
本当は、あと4人くらい必要なんですよね。
学べて、成長できて、楽しい職場!
働きたい方、募集中です!!!!!!
このブログシリーズは「さつきやま森のようちえん」の元保護者で、太郎旅の参加者でもあるライターの山田詩乃が、読者目線で、太郎さんに今、聞きたい事をインタビューし、まとめたものです。
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