「友達とつながること」

園長コラム


10年目を迎えた学び舎では、スタッフが子供の人間関係に立ち入る事は少ない。
学校でよく見るこの光景「先生、〇〇君と〇〇さんが喧嘩してます」そして先生が出向き、喧嘩を収める。
こういうことがほとんどない。
学び舎は、異年齢で構成されている。
先日、ある見学者が来た時もそうだった。一番下の子供は4歳(年中)。1番上の子供は中学2年。
そんな場が成立するのか、興味を持って見ていたらしい。
そして見事に成立する、その空間に驚いていた。スタッフはほとんど子供たちのやることに介入せず、子供たちが自分自身で解決をしていく。小さな子が喧嘩をすれば、年上の子が面倒みたり。年上同士が揉めそうになった場合、間に入り気持ちを聞いてくれる友達がいる。
新しく入ってきた子どもがいる時。ここにいる子供たちは、色々とコミュニケーションを試してみる。それが大人から見ると、かなり突っ込んで物事を聞いて困らせているように思えるし、突っ込みすぎているんじゃないかと心配になる時もある。でもそうやって、距離感をだんだん詰めていく。
そんなコミュニケーションに耐えられない子どももいる。そんな時は、スタッフの出番になるのだけども、全てがうまくいくわけではない。
そして、うまくいかなかった時は、スタッフも子供もみんなで悩んでいる。そしてどうしたら良い人間関係が築けるのか、そのことを探っていくしかない。
学び舎は少人数だから、人間関係の練習ができないと思われている時がある。実はその逆で、スタッフが何もしないので子供たち自身が、全て手探りで人間関係を作っていく。それは本当に大変なことだ。きっと普通の学校のほうが楽だと思う。何かトラブルがあったら先生に言えばいいんだから。
学び舎では、トラブルがあるたびに自分たちで解決する。
だからこそ、人とつながる力が身に付いていく。

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