【虹色クラス（小学部）】2017年1月19日（金）

こんにちは、今日のスタッフはメンズ2人
でも、お休みの子もいて、子供達の人数は少ない中でクラスがスタートしました。

朝のミーティングで何処に行きたいかと聞きましたが、特に行きたい場所が思い当たらなかった様で。
さとにぃの「どこかの図書館に行きたいな～」という言葉で、目的地が決まりました。

しかし、図書館に行きたい子で近くの図書館に行きたい子と
電車を使っていく図書館に行きたい子と意見が分かれたので、スタッフが分かれてそれぞれ行くことに。

この時女の子はどこか大きな遊具がある面白い公園に行きたいと言っていたので、
遠くの図書館に行くさとにぃチームで一緒に行って、途中で公園に寄って遊ぼうと思っていたみたい。

でも、「やっぱりだだちゃチームの方にする～」っと戻ってきました。

そんなこんなでこちらはだだちゃチーム。
近くの公園が10時に開くそうなので、それまでハウスでゆっくりしていた所に合流。

近くの図書館に行きたい男の子はリュックを背負ったままハウスの本を読んでいて、

戻ってきた女の子はだだちゃとカードゲームを始めました。
2～3回カードゲームを楽しむとお腹が空いてきたようで。

お弁当を食べ始めましたよ。
年下の男の子も「僕も食べようかな～」とお弁当を出して。

時計をちらっと見て、もう10時を過ぎていたけれど
他の2人がご飯を食べ終えていないからと他の本を読み始めた男の子。
本を読み始めるとすごい集中力で読み続ける。

女の子がお弁当を食べ終えると、
「今日はハウスにいたいな～、男の子と出掛けていいよ。」と言われるものの、

だだちゃに
「今、ハウスにスタッフがいないまま2人を残していくことは出来ないよ」と話され、

図書館に行きたい男の子に
「(今日内勤の)さっちゃんが帰ってくるまで、待ってから図書館に行くのでいい？」と聞いていました。
男の子は「うん」と顔も上げずに答えました。

そして11時を過ぎ、そろそろ行きたくて痺れを切らした男の子が
時計をチラチラ気にしながら、だだちゃに目で訴えかけてきました。

なので、
「みんなに話してみなよ」と言うと。

「もう図書館行こうよ」と女の子に話すと。
「さっちゃん帰ってきてからって言ったでしょ!!だって、それでいいって言ったじゃん。私はハウスで今日過ごしたいの。」
と一蹴されてしまいました。

この場面を見て、何故だか心に蟠りを抱いたので「男の子、女の子の気持ちはそれぞれどうなの?」と聞いてみると、
男の子は「早く行きたい(T_T)」と泣いてしまいました。

全ての場面を客観的に見ていて、お互いのやりたいこと。自分の思いをきちんと伝えられていないなと思ったので。
みんなで話をしようよと提案して話し合いをすることに。

女の子「実は今日は図書館に行きたくない。嫌だった。今日はハウスで過ごしたかった」

男の子「早く行きたいけど、みんなで行かなきゃだから我慢していた。ハウスで活動するならさとにぃチームで行っていたのに」

女の子「さっちゃんが帰ってきてから行くことも『いいよ』って了承していたのに」

男の子「そう言われていたことは忘れてしまった。覚えていない」

女の子「いつも本を読むと人のいう事を確り聞いてくれない。だからこうなるんだ!!」

途中途中でそれぞれの意見や思いを紡ぎながら、2人の思いや本音を聞いていきました。

そして全てを聞いた後、2人に
「きちんとお互いの言葉をしっかり聞いてほしい!!自分の気持ちをしっかりと伝えてほしい!!」
という事を伝えました。

この時の話し合いの姿勢についても
自分の思いをきちんと聞いて貰っている、確りと話せているという実感があると子供達が感じているように思いました。

相手の言葉をきちんと聞こうとする姿勢も、相手にしっかりと伝えたいという姿勢も全てコミュニケーションに現れてくる。
”こういう人だから”とか”そういうルールだから”とか先入観で、人の話を聞かない。決めつけてしまう。相手を縛る。
そうすると”やりたいこと一番目”が実現できないという事を良く学ばせてもらった場面になりました。

スタッフとしてきちんとコミュニケーションが取れるように場を整える。
フラットに子供達の気持ちを受け取り、伝えられる様になりたいと改めて思いました。